利南運動公園の陽光桜
陽光は 天城吉野と寒緋桜を交雑させて作出した栽培品種である。
愛媛県で教師をしていた高岡正明氏は、戦死した教え子たちの訃報が次々に届くたびに、桜の木を見上げながら、なぜ自分が生き残り、若者たちが死ななければならなかったかと悲しみに暮れ、戦地に散った教え子たちに桜を咲かせて見せてあげたいという思いから、どんな気候でも花を咲かせる、病気にも強い桜を求め続けた。
高岡氏は、私財を投げ出し、全国を巡って桜を集め、30年近い苦心の末に、濃いピンク色で一重咲き、大輪の花を咲かせる桜が生み出し、「天地に恵みを与え、世界を平和にする太陽の光」という意味を込め、「陽光」と命名したと言われている。
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