「令和2年4月臨時記者会見(新型コロナウイルス感染症関連)記録」
新型コロナウイルス感染症に関する臨時記者会見
(司会)
沼田市で初めてとなる新型コロナウイルス感染症陽性の方が確認されましたので、横山市長から概要をご報告申し上げます。
(市長)
おはようございます。 記者の皆さまにはお集まりいただまして誠にありがとうございます。それでは座って説明させていただきます。
まずはじめに、新型コロナウイルス感染症患者の治療に当たり、多大なリスクを負いながら医療の最前線で奮闘いただいている病院、医師、看護師等の方々に心より敬意と感謝を申し上げます。
こうした中、今回感染が確認されました利根中央病院の3名の看護師の皆さんに、市民を代表して衷心よりお見舞いと1日も早いご快復をお祈り申し上げます。
本市で初めて陽性者が確認されました。群馬県からすでに情報が発表されていますが、市として市民の皆さまに情報の公表と市の対応についてお知らせする必要があると考え会見を開かせていただくことといたしました。
世界的に昨年12月から新型コロナウイルス感染症の感染が拡大しており、広報紙やホームページ、資料の回覧等、市民の皆さまに感染予防の取組をお願いし、市主催のイベントや行事等の延期、中止、施設の休館や利用縮小などの対応をしてまいりました。今後もすでに設置している「新型コロナウイルス感染症対策本部」を中心に、国や県と連携し、市民の皆さまの安心安全を第一に考え、より一層の感染症の感染予防、まん延防止に取り組んでまいりますのでご理解とご協力をお願いいたします。
このあと担当から説明させていただきます。よろしくお願いいたします
(司会)
つづきまして、感染者の情報について、石井健康福祉部長からご報告いたします。
(健康福祉部長)
健康福祉部長の石井です。それでは、本市での1例目から3例目、県内では116例目から118例目となりますが、患者情報についてご報告をさせていただきます。
昨日4月18日の土曜日の夕方、群馬県から沼田市居住の3名の陽性者が出たという報告がございました。患者さんにつきましては、3名とも利根中央病院の看護師ということで30代の男性、40代女性、30代女性ということでございます。また、行動歴等でございますが、4月10日金曜日から当該看護師につきましては、新型コロナウイルス感染症患者の看護を行っていたということになります。また、その他の行動歴につきましては、現在県において調査中でございます。3名全員容体は安定しているということでございます。また、濃厚接触者につきましては、利根中央病院の感染者病棟看護師8名、それと同居家族6名であり、その他の濃厚接触者については現在調査中ということでございます。
このように詳細については現在調査中ということでありますが、感染拡大防止のために必要な情報は県において随時発表されることになっておりますので、本市におきましても同様の情報をホームページでご覧いただけるように対応したいと思います。今後の対応につきましても県と連携し必要な対応をしてまいりたいと考えております。
なお、患者のプライバシー保護の観点から、自宅、勤務先、医療機関等への取材につきましては、ご遠慮いただきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。私からは以上でございます。
(司会)
それでは記者の皆さんからの質問をお受けしたいと思います。ご質問のある方は挙手をし、会社名と氏名を言ってから発言をお願いいたします。それでは、よろしくお願いいたします。
(記者)
今回、利根中央病院さん、10日から新型コロナウイルス感染患者を10名受け入れたということですが、これについて県のほうから市のほうに連絡等がございましたでしょうか。
(市長)
感染症指定医療機関12病院が県内にあるそうですけれども、その12病院だけでは受け入れが不可能だということで沼田市でも受けていただきたいと、沼田の場合は国立病院と利根中央病院にそれらの医師がいるということで受けさせていただきました。この感染症対策医師というのがやはり少ないのだそうです。それで、利根中央病院さんは2名いらっしゃるので受け入れができるということで受けさせていただきました。
(記者)
10日に連絡はあったということでよろしいでしょうか。
(市長)
はい。
(記者)
現時点で病院の関係者、医師であったり看護師の中で発熱症状等のある方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
(健康課長)
健康課長の角田です。病院さんのほうからは、看護師、家族なのかは報告はありませんが、1名PCR検査を行う予定ということで聞いております。その他につきましては特に報告はございませんが、皆さん健康観察を10日から行っているということでございますので、現在のところは症状はないと聞いております。
(記者)
医師、看護師、患者かはわからないが1名そういった症状があるいう認識でよろしいですか。
(健康課長)
はい、そうです。
(記者)
今、濃厚接触者というのは健康観察を行っていると思いますが、濃厚接触者以外の看護師の方、病院関係者の方は行う予定はあるのでしょうか。
(健康課長)
病院の感染症患者を受け入れているブースですが、完全なゾーニングをいたして、対応する看護師は11名ということでございます。 ですから、ほかの看護師、医療従事者の方たちと接触をしていないということで、健康観察はもうすでに緊急事態宣言が発せられた頃から、皆さんには出勤の時には発熱があれば休んでくださいというようなお願いは全員にしていたということです。今回のブースの看護師さんとは接触がないということで、濃厚接触者とは今は考えていないのですけれども、県の調査と連携して今後の対応と聞いております。
(記者)
患者さん3名ということですが、ご自宅はそれぞれ別ですか。それとも病院の寮など1箇所にまとまって住んでいたということではないですか。
(健康課長)
皆さんご自宅としか聞いておりません。今は入院調整中ということですので、ご自宅で待機していただいているということを聞いております。
(記者)
確認ですが、健康観察の対象というのは濃厚接触者だけなのか、どの範囲なのかを教えてください。それから、PCR検査を行う予定のお一人の方は、看護師か医師かわからないということでしたが、どのような方でどのような症状なのか、わかる範囲でお願いします。
(健康課長)
健康観察でございますが、 まず11名の病棟の看護師さんについては、定期的な発熱の状態、それからいろいろな症状があるかないかを報告していただきながらの観察ということであるそうです。ほかのみなさんについては、病院勤務ということで、毎日検温を行い、症状があるかないか、外出の自粛などを病院から全員にお願いをしている状態と聞いております。PCR検査の関係は深く内容を聞いておりませんので、ご了承ください。お答えできないということで。
(記者)
濃厚接触者の方は同居家族6名ということですが、3名の陽性者の中で、どなたのご家族が何名なのかということを伺いたいのですが。
(健康課長)
同居家族は6名ということしか県のほうから情報をいただいておりませんので、こちらのほうでは把握しておりませんのでご了承ください。
(記者)
利根中央病院は地域の中核的な病院だと思いますが、通院等休止ということで今後どのような影響、懸念があるのか教えてください。
(健康課長)
利根沼田の医療を全面的に担ってくださっているような総合病院でございまして、現在も外来の方、入院の方が大勢いらっしゃるわけですけれども、外来の診療をストップ 、入院患者は新規受け入れはしない、救急患者の受け入れもストップということで連絡をいただいております。特に救急患者の受け入れはたいへん多い病院ですので、今後周りの病院と連携して受け入れの体制を考えていかなればいけないということで、病院ともお話をさせていただいておりますが、全面的な内容につきましては、本日1時半から県で地域連携対策会議がございますので、そういったところでも利根中央病院さんからの依頼というのをさせていただくということを聞いております。市といたしましても早期の再開をしていただかないと患者さんが困るということを考えておりますので 、強く早期の再開をお願いしてまいりたいと考えております。
(記者)
17日の金曜日に数名の職員が発熱ということが利根中央病院さんの資料に書いてあるのですが、市が利根中央病院さんから連絡を受けたかどうかというを教えていただければと思います。もう1点、入院していた新型コロナウイルス感染症患者が本日までに他の病院に転院ということですが、もう市外に出られているのかどうかを教えていただければと思います。
(健康課長)
17日に利根沼田保健福祉事務所主催の地域連携会議がございまして、その場で利根中央病院さんから概要の説明がございました。詳細は検査中ということでしたので、詳しいお話はされませんでしたが、そういった状況であるとコロナウイルス感染症患者を受け入れている病棟が逼迫した状況だと訴えておられましたので、それを私どもは報告と考えております。それから、受け入れていた感染症患者の皆さんはもうすでに転出先が決まり、全員が病院から出ているということを聞いております。
(記者)
市外でしょうか。
(健康課長)
それは聞いておりませんので、内容は把握しておりません。
(記者)
今現在転院が済んでいるのでしょうか。
(健康課長)
済んでおります。
(記者)
健康観察ですが、しっかりとゾーニングで分けられていたと理由で2週間の正式な健康観察期間を設けて、ほかの看護師の方は設けないということでしょうか。通常の通勤してからの発熱等の確認は行うとは思うのですが、2週間の外出自粛、健康観察は看護師の方たちは対象にならないのでしょうか。
(健康課長)
その件に関しまして、11名の看護師と濃厚接触者の6名は2週間のルールどおりの健康観察、ほかの方につきましては、県のほうで濃厚接触の調査を進めているということですので、確認されれば同じような健康観察を行うということですが、内容については詳しく聞いておりません。
(記者)
濃厚接触者だけということでしょうか。
(健康課長)
今のところそうです。
(司会)
ほかによろしいでしょうか。それでは進めさせていただきます。市長より市民のみなさまに向け、お願いを申しあげます。
(市長)
この度、第一線で患者の看病をしてくださっている医療従事者の方が感染してしまったということを重く受け止めております。
県内でも医療従事者の感染が多く発表されておりますが、日頃から利根沼田の住民の健康のため使命感と責任感を持って医療に従事してくださっている医師や看護師、医療従事者の皆さまには、心より感謝と敬意を申し上げます。
今、まさにウイルスと戦っている患者の皆さまや、支えておられるご家族の皆さまに差別や偏見の目が向けられることのないよう、また、病院の批判等は止めていただきたくお願いいたします。
感染症が疑われる方も増えてきて、利根沼田の医療は大変逼迫している状況です。現在、沼田利根医師会と利根沼田市町村で発熱外来の設置を進めております。一日も早く診察していただけるよう取り組んでまいりますのでお待ちください。発熱の症状がある人は、まずは医療機関に電話で相談してから受診するなど、感染拡大につながらないよう協力をお願いいたします。
新型コロナウイルス感染症の拡大を一日でも早く終息させたいと願っておりますが、まずは一人ひとりの感染予防が第一であります。市民の皆さまには、手洗い、3つの密を避ける、外出の自粛等、よろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたしまして、市長のメッセージとさせていただきます。お願いいたします。
(記者)
新型コロナウイルス電話相談窓口開設の資料の説明がないのですが。
(健康福祉部長)
新型コロナウイルス電話相談窓口開設でございますが、明日月曜日から5月6日までテラス沼田4階の会議室を利用しまして、ダイヤルインの電話を使って窓口の一本化を図るということでございます。 時間は午前9時から午後5時まで、コロナ関連の電話をそこで受けて対応をさせていただくということでございます。
(記者)
内容については了解いたしました。
そのほかの質問ですが、市内に感染者が出たということで、学童保育の受け入れ、保育園・幼稚園の休園については検討されているのかお聞きしたいと思います。
(市長)
小中学校に関しましては、登校日を設けていましたが、17日から中止させていただきました。そして、家庭訪問も中止の方向で検討しております。課題の受け渡しは学校の限られたスペースで行うことにしております。
それから、教職員については、在宅勤務の県からの依頼がありましたので、市内の学校でも検討して20日から行うということであります。
幼稚園は20日から休園措置を取っていただくというお願いをさせていただきました。なかには預かり保育をしていただかないと困るという家庭もありますので、21日以降は 預かり保育の検討はさせていただきたいと思っております。
(記者)
今週から来週にかけて市の行事が予定されていますがどうなりますか。
(市長)
24日の土岐邸のオープニングは延期させていただきます。利南運動公園も延期させていただきます。原爆2世の植樹は行わないと樹がまいってしまうので、私ども数人で植樹はさせていただきたいと思っております。
(記者)
記念植樹は報道公開しないのでしょうか。
(市長)
ぜひ来ていただいて大いに宣伝はしていただきたいのですが、こういった状況ですので考えている次第でございます。
(部長)
生成機(電解水生成装置)の寄贈の件ですが、三密に十分配慮した形で行いたいと考えておりますので、記者の皆さんにはぜひ取材していただきたいと考えております。
(司会)
ほかにいかがでしょうか。よろしいでしょうか。それでは以上をもちまして臨時記者会見を終了いたします。
(市長)
ありがとうございました。よろしくお願いいたします。
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