平成22年第1回定例会 本会議報告
会期:平成22年3月1日~17日
議案第1号 市道路線の認定について
今回認定する11路線のうち、西沢支線については、宅地造成に伴い新設された道路をご寄附いただき認定するもの。
また、南保育園線については沼田南保育園進入路を、上野土地改良1号線ほか3路線については県営緊急畑地帯総合整備事業上野地区により整備された道路を、沼須土地改良31号線ほか2路線については県営畑地帯総合土地改良事業沼須地区により整備された道路を、それぞれ認定するもの。
中宿浦下宿浦線については市道沼田川場線の新設に伴う付け替え道路を、牧野地2号線については摺渕橋撤去に伴って廃止された旧片品村道を認定するもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第2号 市道路線の変更について
今回変更する7路線のうち、上野線ほか2路線については議案第1号同様、土地改良事業による起点又は終点及び幅員の変更。また、中宿浦線及び奈良道中宿支2号線については市道沼田川場線の新設、サイクリング道路2号線については西中通学橋の撤去、市営住宅谷地端団地線については高橋場町通学路支線の認定に伴い、それぞれ終点を変更するもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第3号 市道路線の廃止について
今回廃止する17路線のうち、馬口線ほか15路線については議案第1号同様、土地改良事業により、また、中宿北線については市道沼田川場線の工事により、それぞれ従前の市道がなくなったことから廃止するもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第4号 字の区域の変更について
沼田市地籍調査事業(下古語父地区)における国土調査の成果の認証を受けるに当たり、飛び地の解消等を行うこととして字の区域を変更することについて、地方自治法第260条第1項の規定により議会の議決を要するもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第5号 群馬県市町村総合事務組合の規約変更に関する協議について
平成22年3月28日をもって、群馬県市町村総合事務組合の組織団体である六合村が廃され、その区域が同じく組織団体である中之条町に編入されること、及び平成22年3月31日をもって、本組合の組織団体であり、下仁田町及び南牧村で組織する下仁田南牧医療事務組合が別表第2の1の項に掲げる常勤の職員に係る退職手当の支給事務の共同処理を取り止めること、並びに平成22年3月31日をもって、本組合の組織団体であり、館林市、板倉町、明和町、千代田町、大泉町及び邑楽町で組織する館林邑楽農業共済事務組合が解散することに伴うもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第6号 群馬県市町村会館管理組合の規約変更に関する協議について
平成22年3月28日をもって、群馬県市町村会館管理組合の組織団体である六合村が中之条町に編入されることに伴うもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第7号 群馬県後期高齢者医療広域連合の規約変更に関する協議について
平成22年3月28日をもって、群馬県後期高齢者医療広域連合の構成市町村である六合村が中之条町に編入されることに伴うもの。
- 平成22年3月1日 原案可決
議案第8号 沼田市行政財産使用料条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、利根町振興局庁舎駐車場の一部を使用して設置されている現金自動預入支払機が、平成22年3月末日をもって撤去されることに伴い、別表からこの項を削除するもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第9号 生方記念文庫設置及び管理条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、沼田市中心市街地土地区画整理事業1街区の施行に伴い、当分の間、生方記念文庫を市立図書館5階へ置くこととし、公開は図書館の開館日時に合わせ、観覧料を徴収しないこととするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第10号 平成21年度沼田市一般会計補正予算(第7号)
今回の補正予算は、国県支出金の確定または制度改正等により既定の予算に増減を生じるもの、特別な理由により緊急に対応する必要があるもの等について措置するとともに、平成21年度における最終補正として各事業を精査し、事業費の確定等による歳入歳出予算の整理を行ったもので、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1億5,000万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ218億2,346万円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第11号 平成21年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ8,997万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ66億4,623万7,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第12号 平成21年度沼田市老人保健特別会計補正予算(第2号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ216万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4,605万7,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第13号 平成21年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2,217万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億9,750万4,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第14号 平成21年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第5号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ4,373万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ35億9,551万2,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第15号 平成21年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第4号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,612万4,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億4,564万1,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第16号 平成21年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第5号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ5,963万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ20億2,855万2,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第17号 平成21年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第3号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ1,307万7,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ2億7,242万3,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第18号 平成21年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
今回の補正予算は、収益的収入及び支出において、既決の収益的収入に140万円を追加し、収益的収入の予定額を4億2,898万6,000円とし、既決の収益的支出から1,160万円を減額し、収益的支出の予定額を4億604万4,000円とするもの。また、資本的収入及び支出において、既決の資本的収入から2,915万5,000円を減額し、資本的収入の予定額を5,417万4,000円とし、既決の資本的支出から400万円を減額し、資本的支出の予定額を1億5,716万8,000円とするもの。
- 平成22年3月8日 原案可決
議案第19号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、現下の厳しい財政状況を踏まえ、前年度に引き続き、平成22年4月1日から平成23年3月31日の間、市長、副市長及び振興局長の給料を現行の給料額から市長16%、副市長13%、振興局長10%引き下げ、それぞれ71万5,000円、60万6,000円、56万7,000円とするもの。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第20号 沼田市教育委員会教育長の給与その他の勤務条件に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、議案第19号と同様、教育長の給与について、現行の給料額を前年度に引き続き10%引き下げ、56万7,000円とするもの。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第21号 沼田市職員の給与に関する条例及び沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例について
月60時間を超える時間外勤務に係る時間外勤務手当の支給割合を100分の150に引上げるとともに、当該支給割合の引上げ分の支給に代えて、正規の勤務時間においても勤務することを要しない日または時間を指定することができる「時間外勤務代休時間」を新設すること等、所要の改正を行うもの。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第22号 平成22年度沼田市一般会計予算
予算の総額は、203億1,606万円で、前年度当初予算と比較して2.7%、5億4,079万9,000円の増。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第23号 平成22年度沼田市国民健康保険特別会計予算
予算の総額は、65億5,797万5,000円で、前年度当初予算と比較して1.6%、1億935万1,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第24号 平成22年度沼田市老人保健特別会計予算
予算の総額は、925万2,000円で、前年度当初予算と比較して70.1%、2,167万5,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第25号 平成22年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
予算の総額は、5億915万4,000円で、前年度当初予算と比較して1.4%、743万9,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第26号 平成22年度沼田市介護保険特別会計予算
予算の総額は、36億4,980万9,000円で、前年度当初予算と比較して2.9%、1億307万2,000円の増。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第27号 平成22年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
予算の総額は、3億5,406万7,000円で、前年度当初予算と比較して2.1%、755万1,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第28号 平成22年度沼田市下水道事業特別会計予算
予算の総額は、17億2,549万3,000円で、前年度当初予算と比較して15.5%、3億1,570万9,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第29号 平成22年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
予算の総額は、1億5,974万3,000円で、前年度当初予算と比較して44.0%、1億2,562万2,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第30号 平成22年度沼田市水道事業会計予算
予算の総額は、5億2,658万8,000円で、前年度当初予算と比較して6.8%、3,842万2,000円の減。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第31号 沼田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、現下の厳しい財政状況を踏まえ、前年度に引き続き、平成22年4月1日から平成23年3月31日までの間、議長、副議長及び議員の報酬を現行の報酬額から議長10%、副議長8%、議員5%引き下げ、それぞれ38万3,000円、33万円、32万2,000円とするもの。
- 平成22年3月17日 原案可決
議案第32号 地域情報通信基盤整備推進交付金事業 沼田市地域情報通信基盤整備工事請負契約の締結について
総務省では、かねてから地理的な制約から民間事業者の投資による情報通信環境の整備が期待できないことにより情報格差が生ずる市町村等に対し、地域情報通信基盤整備推進交付金を交付することにより、地域間の情報格差を是正するための事業を実施していたが、昨年4月に決定された国の「経済危機対策」により、地域活性化・公共投資臨時交付金が創設され、地方負担が大幅に緩和されたことから、本市においても、本事業への取り組みを進めることとした。
3月4日付けで、総務大臣からの地域情報通信基盤整備推進交付金の交付決定があり、事業着手が可能となったことから、一刻も早い格差是正を実現すべく工事請負契約の締結行うもの。
工事の概要は、本市区域内において光ブロードバンドサービスが未提供となっている池田地区の一部、白沢町及び利根町の全域に光ケーブル等の通信基盤を整備し、地域間の情報格差を解消するもの。
- 平成22年3月17日 原案可決
施政方針
平成22年第1回沼田市議会定例会の開会に当たりまして、平成22年度各会計予算並びに関係諸議案の大要と市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民皆様方の深いご理解とご協力を賜りたいと存じます。
平成22年度は、合併後6年目を迎え、沼田市第五次総合計画4年次にあたり、将来像とする「水と緑の大地 田園空間都市」の意を体して行財政基盤の構築を基本とし、住民生活の確保を優先配意しつつ質実ともに持続可能な財政の健全化を図るとともに、真に豊かな地域社会の実現に向けて一層の努力を傾注する所存であります。
今次の地方財政は、個人所得の減少や企業収益の悪化等により、地方税収入や地方交付税の原資となる国税収入が引き続き落ち込む一方、社会保障関係経費の自然増や公債費が高い水準で推移すること等により、財源不足が拡大するものと見込まれております。
一方、国の示す「平成22年度予算編成の基本方針」においては、「地域のことは、地域で決める」、地域主権の確立に向けた制度改革に取り組むとともに地域に必要なサービスを確実に提供できるよう、地方財政の所要の財源を確保することで、住民生活の安心と安全を守るとともに地域経済を支え、地域の活力を回復させていくことを要請しております。
地域の課題に主体的、自律的に取り組み、市民に対する責任を果たしていくことこそが地方自治体に課せられた命題であり、市民協働による創造性豊かで明るく元気なまちづくりをさらに進めていかなければならないと、ことに強い思いをいたしております。また、本年10月、「樹の息吹 育ててつなぐ 地球(ほし)の未来」をテーマに開催される「第34回全国育樹祭」に向けて、実効性のある環境政策の充実と「歴史と自然が息づく」地域の特性を生かした活力ある交流事業を積極的に展開していくため、その取り組みを進めるものであります。
先に示された「平成22年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」によれば、平成21年度の我が国経済は、失業率が高水準で推移するなど厳しい状況にありながらも持ち直していくとする一方、物価動向は緩やかなデフレ状況にあり、大幅な供給超過、前年度の原油価格高騰の反動等から、消費者物価は4年ぶりに下落に転じるとしております。
平成22年度においても、「明日の安心と成長のための緊急経済対策」や平成22年度予算に盛り込まれた家計を支援する施策等により、民間需要が底堅く推移することに加え、世界経済の緩やかな回復が続くと期待されることから、我が国においても緩やかに景気が回復していくと見込んでおります。
政府は、景気の持ち直しの動きを確かなものとするため、先の「緊急経済対策」を着実に実施することとして、これに伴う平成21年度第2次補正予算と平成22年度予算を一体として切れ目なく執行することとしております。また、平成22年度予算においては、子育て、雇用、環境、科学・技術に特に重点を置き、国民の負託に応えて主要施策の実施に取り組むとともに、「新成長戦略」の推進を通じて、成長フロンティアを拡大し、新たな需要と雇用を創造していくとしているところであります。
地方財政対策においては、地方が自由に使える財源を増やし、地方公共団体が地方ニーズに適切に応えられるようにするため、地方の自主財源の充実、強化を図ることとして、地方交付税総額の増額確保を示し、併せて、当面の地方単独事業等の実施に必要な歳出として、特別枠である「地域活性化・雇用等臨時特例費」を計上しているところであります。
一方、群馬県においては、厳しい経済情勢を踏まえ、景気・雇用対策に重点配分するとともに、医療、福祉、教育の各分野で人材確保対策や助成事業を拡充し、公共事業費の削減によって財源を確保する「人を大切にする予算」として、総額6,581億円の予算が、内示されたところであります。
本市といたしましても、内外の動向を注視しつつ、国から示された「地方財政の見通し・予算編成上の留意事項等」に沿って、機動性のある予算の編成を進めてまいりました。行財政改革をはじめ、椎坂バイパス、全国育樹祭など国や県との連携を抜きにしては成しえない事業がある中、今次の時代背景を認識し地域主権の推進に向かって、これら対応に遺憾なきよう処していく所存であります。
このような情勢のもと、平成22年度予算編成に当たっては、予算総体のスリム化と行財政改革を基軸に据え、「環境・共生」、「交流・地域振興」、「子育て・教育」、「健康・福祉」及び「安心・安全」の5つの柱に沿って、市民生活に直結する事業に重点を置いて取り組むとともに、活発な協働事業を進め、創造性豊かな明るく元気なまちづくりを目指すものであります。
本市の財政状況は、地域経済動向を反映して歳入の根幹をなす市税の伸びが期待できず、また、もう一方の柱である地方交付税及びその振替財源である臨時財政対策債についても、総体的には前年度に比し増加が示されているものの必然的に増加する行政需要を支えるには厳しく、引き続き地方分権の時代に相応しい簡素で効率的な行政システムの構築に向け、堅実な財政運営と財政基盤の強化に取り組んでまいりました。
具体的には、歳入の確保に市有財産の有効活用を図る一方、歳出構造の改革として事務事業の再編整理、人件費の見直し、行政目標の明確化と行政評価システムの運用による事業選択を行うとともに、財政運営の指針となる「経常収支比率」を念頭に、物件費などの消費的経費はもちろんのこと、人件費などの義務的経費を含めた歳出全般の見直し等により、更なる経常経費の抑制に努め、市債についても「公債費負担適正化計画」に沿って、全庁的な起債発行の抑制に努めて来たところであります。
予算編成の基本方針のもと、編成をした一般会計予算の規模は、203億1,606万円で、「子ども手当」の創設などにより、前年度当初予算と比較して5億4,079万9,000円、2.7%の増とし、特別会計等を含めた総体の予算規模については、338億814万1,000円で、前年度に比較して1,810万2,000円、0.1%の増としたところであります。
これより、平成22年度の主要な施策について、5つの柱に沿ってご説明申し上げます。
1つ目の柱である「環境・共生」に関しましては、県立森林公園21世紀の森において10月に開催される「第34回全国育樹祭」を契機として、自然環境に恵まれた本市の魅力を内外にアピールするとともに、住宅用太陽光発電普及事業、新エネルギー導入について研究する地球温暖化対策推進事業などに取り組み、沼田市の水道水をPRする水道啓発事業、下水道事業などを普及啓発する汚水処理啓発事業、みどりの小径整備事業、河岸段丘周辺の市有地に花木を植栽するやすらぎの空間整備事業、利南公民館での公共施設省エネ・グリーン化推進事業などにより、身近な環境の維持保全と美しい景観の形成を進め、循環型社会の構築に努めるものであります。
2つ目の柱である「交流・地域振興」に関しましては、市民協働の拠点となる市民活動センター管理運営事業、姉妹都市提携から15周年を迎えるフュッセン市との姉妹都市交流事業、都市間交流推進事業及び真田街道連携事業などにより、市民の交流を推進するとともに、農産物フードフェスティバルを行う農林業振興促進事業、修景美化などを行う望郷ライン活性化事業、県営畑地帯総合整備事業(屋形原南部地区)をはじめ、小規模土地改良事業、農道整備事業などによる農業基盤整備を進めるとともに、特用林産物生産活力アップ事業、強い林業・木材産業づくり事業による林業の振興、まちづくり支援事業のほか、プレミアム付商品券補助を行う地域経済活性化支援事業による商工業の振興、群馬デスティネーションキャンペーンに連動した観光宣伝事業、B級グルメ研究事業、中心市街地土地区画整理事業などにより、活力ある産業づくりを進めるものであります。
3つ目の柱である「子育て・教育」に関しましては、出産祝金支給事業、民間保育所運営補助事業、子どもフェスタの開催などのほか、中学校修了までの子どもを対象に月額1万3,000円を支給する「子ども手当」、奨学資金貸付事業及び私立幼稚園運営費補助事業、小中一貫教育調査研究事業などにより、少子化への対応と安心して子育てができる環境づくりを進めるとともに、芸術文化振興事業などにより生涯学習を推進、旧利南中学校運動広場をはじめとする社会体育施設の適切な管理と整備に努め、人と文化を育むまちづくりを進めるものであります。
4つ目の柱である「健康・福祉」に関しましては、地域活動支援センター事業、介護給付事業、福祉医療費などにより、年齢や障害の有無にかかわらず、誰もが地域社会の中で生き生きと暮らせるよう、また、母子保健相談指導事業や予防接種事業などにより、妊娠から出産、乳幼児期の子育てや感染予防に努めるとともに、がん検診をはじめとする各種健診事業により、健康で安心して暮らせるまちづくりを進めるものであります。
5つ目の柱である「安心・安全」に関しましては、新たに携帯メールを活用して行政情報や防災情報などを発信する行政情報発信事業を開始するほか、防犯対策事業や緊急通報体制等整備事業、住宅・建築物耐震改修等事業などにより日々の暮らしの中での安心と安全を確保し、市道根岸・小芝線をはじめとする道路改良事業、「橋梁長寿命化修繕計画」に基づく橋りょうの調査・点検、40立方メートル級防火水槽の新設及び小型動力ポンプ付積載車整備などによるライフラインの確保と消防力の強化、沼田小学校屋内運動場耐震設計をはじめ、温水プール保全改修、沼小講堂記念体育館改修事業などにより、公共施設の安全対策を進め、災害に強いまちづくりを推進するものであります。
これら「5つの柱」を基軸とし、大変厳しい財政状況でありますが、限られた財源の中で、市民生活に直結する事業を優先して各事業を計上したものであります。
世界的な時代要請として、地球温暖化に伴う環境問題が大きく取り上げられる昨今の状況下にあって、大自然に育まれた本市は、いよいよその存在が高くなっていくのではないでしょうか。
数年来努力してまいりました都市間交流推進の中で、環境問題に関わる実が確実に前進してまいりましたことは、関係する皆様の労を多とするところでありますが、本年は、申し上げましたとおり、全国育樹祭という絶好の機会をいただいておりますので、大いに本市の魅力を全国に発信してまいりたいと考えております。
平成22年度におきましては、市税の減少、地方交付税とその振り替え財源としての臨時財政対策債のあり方、さらには社会資本整備のための新たな交付金制度への移行など、本市を取り巻く状況は厳しく、難しい行財政運営を迫られる状況下にありますが、安心で安全な沼田市の構築を図るため、市民参加はもとより、地域コミュニティをはじめボランティア団体やNPO法人などとの市民協働を進めるとともに、環境政策の充実と地域の特性を生かした幅広い交流事業の展開により、地域の振興と活性化に繋げることが、「水と緑の大地 田園空間都市」を実現する道であると確信するものであります。
そのためにも、本市がおかれている現状を的確に把握し、今、何に取り組むべきであるかを真摯に考え、その対応を実直に進めていく責任を担っていることを強く認識し、年次計画の策定など目標の設定を図ることとし、評価方式の改善と評価体制の整備及び評価に基づいた事務事業の選択、予算配分、組織、職員配置を行うシステムづくりに鋭意取り組む考えであります。
合併後6年目を迎え、行政と市民が連携・協働し、お互いに知恵と工夫を出し合い、「活力」と「交流」のある、個性輝く沼田市の建設に向け、手を携えていかなければなりません。
本市は、先人の方々の築き上げてきた、素晴らしい歴史的価値を有している都市であります。デスティネーションキャンペーンと連携しながら、今次の話題である真田氏等をはじめとする、かけがえのない歴史的価値を活かし、埋もれている観光資源の掘り起こしに努め、内外に本市の魅力を発信していきたいと考えております。
加速度的に進む少子高齢社会の到来は、待ったなしであり、社会的弱者に思いをいたすとき、地域で支え合う協働型福祉社会の構築に向け、市民の皆さんとともに努力傾注してまいりたいと考えております。
これを実現するためには、生涯教育の充実をはかるなかで、子どもから高齢者まで全市民が一緒になって、「学び、考え、行動すること」を期待するところであります。今こそ、市長自ら市政執行の先頭に立ち、職員と一丸となって対応してまいる所存であります。議員各位におかれましては、力強いご指導とご支援を賜りますよう、衷心よりお願い申し上げ、当初予算の方針と内容の説明といたします。
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