平成24年第1回定例会 本会議報告
会期:平成24年3月1日~21日
報告第1号 専決処分報告について(平成23年度沼田市一般会計補正予算(第6号))
国の補正予算に係る学校施設環境改善交付金及び緊急防災・減災事業債に該当する中学校施設の耐震に要する経費について、既決の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ8,782万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ210億4,161万2,000円としたもの。
- 平成24年3月1日 承認
議案第1号 沼田市税条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、「経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための地方税法及び地方法人特別税等に関する暫定措置法の一部を改正する法律」及び「東日本大震災からの復興に関し地方公共団体が実施する防災のための施策に必要な財源の確保に係る地方税の臨時特例に関する法律」並びに「地方税法の一部を改正する法律」の公布、施行に伴い、関連する沼田市税条例の一部を改正するもので、改正の内容は、個人市民税関係では、退職所得の分離課税に係る所得割額の特例の廃止、東日本大震災に関連した均等割の税率における特例措置の創設など、たばこ税では、法人実効税率の引き下げに伴い、都道府県と市町村の法人関係税の増減収を調整するための税率改正を行うもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第2号 沼田市保健福祉センターの設置及び管理に関する条例等の一部を改正する条例について
今回の改正は、沼田市多那保育園の位置の表示について改めるもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第3号 沼田市保育園条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、「現下の厳しい経済状況及び雇用情勢に対応して税制の整備を図るための地方税法等の一部を改正する法律」が施行されること等に伴い、関連する沼田市税条例等の一部を改正するもので、改正の内容は、市民税所得割に係る寄附金税額控除及び身体障害者等に対する軽自動車税の減免制度の拡充、肉用牛の売却による事業所得に係る市民税の課税特例の見直し、上場株式等の配当及び譲渡所得に係る軽減税率の適用期限延長等に伴い、適用条文の整備を行うもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第4号 沼田市農業集落排水事業受益者分担金徴収に関する条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、納期限の翌日から1カ月を経過する日までの期間に係る受益者分担金の延滞金について、沼田市税条例に規定する特例基準割合を適用するよう改正するとともに、やむを得ない理由による救済措置を追加するもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第5号 沼田市下水道事業受益者負担に関する条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、下水道受益者負担金に係る延滞金の率の改正及びその納期限の翌日から1カ月を経過する日までの期間に適用する率について、沼田市税条例に規定する特例基準割合を適用するよう改正するとともに、やむを得ない理由による救済措置を追加するもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第6号 沼田市農漁業災害対策特別措置条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、群馬県農漁業災害対策特別措置条例の一部改正に伴い、適用災害の明確化並びに適用基準及び助成措置の見直しを行うもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第7号 沼田市営住宅管理条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、公営住宅法の一部改正に伴い、市営住宅の入居者資格等に関する規定を改正するもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第8号 平成23年度沼田市一般会計補正予算(第7号)
今回の補正予算は、国県支出金の確定又は制度改正等により既定の予算に増減を生じるもの、特別な理由により緊急に対応する必要があるもの等について措置するとともに、平成23年度における最終補正として各事業を精査し、事業費の確定等による歳入歳出予算の整理を行ったもので、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2億5,472万8,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ207億8,688万4,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第9号 平成23年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第3号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ6,555万6,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ66億2,170万1,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第10号 平成23年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第2号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ2,491万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億714万8,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第11号 平成23年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額に歳入歳出それぞれ1,970万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ39億476万2,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第12号 平成23年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第4号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ669万3,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ3億2,501万8,000円とするものであります。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第13号 平成23年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第4号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ7,324万3,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ16億6,876万5,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第14号 平成23年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
今回の補正予算は、既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ179万6,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ1億6,186万5,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第15号 平成23年度沼田市水道事業会計補正予算(第3号)
今回の補正予算は、予算第3条 収益的収入及び支出において、既決の収益的支出から369万9,000円を減額し、収益的支出の予定額を3億5,263万8,000円とするもの。また、予算第4条 資本的収入及び支出において、既決の資本的収入から3,795万8,000円を減額し、資本的収入の予定額を4,382万5,000円とし、既決の資本的支出から3,057万2,000円を減額し、資本的支出の予定額を1億4,970万1,000円とするもの。
- 平成24年3月9日 原案可決
議案第16号 沼田市墓地等の経営の許可等に関する条例の制定について
本条例は、第2次地域主権一括法により墓地、埋葬等に関する法律に基づく墓地、納骨堂、火葬場の経営許可関連の事務が群馬県から本市に権限移譲されることに伴い、墓地等の経営許可の基準等について制定するもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第17号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、現下の厳しい財政状況を踏まえ、今年度に引き続き、平成24年4月1日から平成25年3月31日の間、市長及び副市長の給料を現行の給料額から市長にあっては16%、副市長にあっては13%引き下げ、それぞれ71万5,000円、60万6,000円とするもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第18号 沼田市教育委員会教育長の給与その他勤務条件に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、議案第17号と同様、教育長の給与について、現行の給料額を今年度に引き続き10%引き下げ、56万7,000円とするもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第19号 沼田市手数料条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、銃砲刀剣類所持等取締法に基づく刀剣類の製作承認事務について、群馬県教育委員会から沼田市教育委員会に権限移譲されることに伴い、その事務に関する手数料について規定するもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第20号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、介護保険事業計画が3年を1期とし3年ごとに見直しを行うこととされているため、来年度から実施する第5期介護保険事業計画に合わせ、介護保険料に係る保険料率を改定するもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第21号 沼田市社会体育施設設置及び管理条例の一部を改正する条例について
今回の改正は、白沢野球場、利根薗原湖テニスコート、利根千鳥河川公園テニスコート及び利根千鳥河川公園ゲートボール場の4施設を社会体育施設として廃止することに伴い、別表からこの4施設を削除するもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第22号 平成24年度沼田市一般会計予算
一般会計予算の総額は、205億6,585万5,000円で、前年度当初予算と比較して1.6%、3億2,504万円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第23号 平成24年度沼田市国民健康保険特別会計予算
予算の総額は、66億135万1,000円で、前年度当初予算と比較して0.2%、1,423万4,000円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第24号 平成24年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
予算の総額は、5億9,370万8,000円で、前年度当初予算と比較して11.8%、6,247万4,000円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第25号 平成24年度沼田市介護保険特別会計予算
本予算は、平成24年度からの「第5期介護保険事業計画」に基づき予算の設定を行ったもので、予算の総額は、39億3,303万8,000円で、前年度に比較して8.2%、2億9,716万7,000円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第26号 平成24年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
予算の総額は、3億5,656万4,000円で、前年度当初予算と比較して10.3%、3,336万8,000円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第27号 平成24年度沼田市下水道事業特別会計予算
予算の総額は、16億7,980万5,000円で、前年度当初予算と比較して2.9%、5,014万2,000円の減。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第28号 平成24年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
予算の総額は、1億6,560万円で、前年度当初予算と比較して1.2%、202万3,000円の増。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第29号 平成24年度沼田市水道事業会計予算
予算の総額は、5億2,490万円で、前年度当初予算と比較して2.0%、1,025万6,000円の減。
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第30号 沼田市固定資産評価審査委員会の委員選任の同意について
任期満了による、後任委員選任の同意。
- 平成24年3月21日 同意
議案第31号 医療費助成制度の現物給付に伴う国庫負担金減額措置の廃止を求める意見書案について
- 平成24年3月21日 原案可決
議案第32号 沼田市議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例の一部を改正する条例について
改正の内容は、現下の厳しい財政状況を踏まえ、前年度に引き続き、平成24年4月1日から平成25年3月31日までの間、議長、副議長及び議員の報酬を現行の報酬額から議長10%、副議長8%、議員5%引き下げ、それぞれ38万3,000円、33万円、32万2,000円とするもの。
- 平成24年3月21日 原案可決
請願第9号 年金受給資格期間の10年への短縮を求める請願
- 平成24年3月21日 趣旨採択
請願第10号 0.4%の年金引き下げをもとに戻すことを求める請願
- 平成24年3月21日 趣旨採択
請願第1号 公契約に係る事業の質の確保及び当該事業に従事する労働者の雇用の安定と適正な賃金・労働条件の確保を図る、「公契約条例」の制定を求める請願
- 平成24年3月21日 趣旨採択
施政方針
まず、平成24年第1回沼田市議会定例会の開会に当たりまして、平成24年度各会計予算並びに関係諸議案の大要と市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民皆様方の深いご理解とご協力を賜りたいと存じます。
はじめに
まずもって、昨年3月11日に発生した東日本大震災によって数多の方々が尊い生命を失い、大きな犠牲を払われた被災地の方々に対し、国民の一人として心からのお見舞いを申し上げますとともに、哀悼の誠を捧げるものであります。
平成24年度は、合併後8年目を迎え、「水と緑の大地 田園空間都市」を将来像とする、沼田市第五次総合計画の後期実施計画初年次に当たることから、市民福祉のより一層の向上と行財政基盤の確立を基本とし、住民生活の維持改善に配意しつつ、将来にわたって持続可能な行財政運営を図るものであります。さらには、今日的時代背景や市民の要請を真摯に捉まえ、市民一人ひとりが心身ともに充実した元気で明るい地域社会の実現に向けて、努力を傾注するものであります。
国の示す平成24年度予算編成の基本方針においては、「東日本大震災からの復興」「経済分野のフロンティアの開拓」「分厚い中間層の復活」「農林漁業の再生」「エネルギー・環境政策の再設計」の5つの分野を中心に、日本再生に取り組むとしております。また、地方に対しては「平成24年度予算の概算要求組替え基準」に基づき、通常収支分と東日本大震災分を区分して整理することとし、通常収支分については、社会保障関係費の自然増や地域経済の基盤強化などに対応する財源を含め、地方の一般財源総額を平成23年度地方財政計画と実質的に同水準となるよう確保し、東日本大震災分については、全国的に緊急に実施する防災・減災事業について、通常収支とは別枠で整理し、所要の事業費及び財源を確保することとしております。
先般の国勢調査結果によれば、全国的な傾向として中山間地域における人口減少が進み、本市においても同様であり、少子高齢化が進行しているところであります。これらに意を用い基礎自治体として真に自立し、地域の諸課題に主体的、積極的に取り組み、市民に対する責任を果たしていくことこそが行政の役割であり、「地域主権」の目指すところであります。
平成24年度も市民生活を第一に、内にあっては人材育成と不断の質素倹約を旨とし、組織機構については、時代背景を捉まえ、「防災対策課」の創設及び環境課の体制充実を行う中で、今次の市民の最大関心事である安全・安心の確保を図ってまいりたいと考えております。また、森林文化都市の特性を活かして、実効性のある環境政策の推進と「歴史と大自然が息づく」活力ある諸事業を積極的に展開するとともに、都市間交流のさらなる深化と観光振興を推進し、市民協働による創造性豊かで明るく元気なまちづくりへの取組を着実に進めるものであります。
国、県の状況
「平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度」によれば、日本経済は、東日本大震災からの本格的な復興施策の集中的な推進によって、着実な需要の発現と雇用の創出が見込まれ、国内需要が成長を主導するとしています。また、世界経済についても、欧州政府債務危機を主因とする世界の金融資本市場の動揺があるものの、各国政府の努力と協調により、主要国経済は、減速から持ち直しに転じていくと期待されているところであります。これによって、わが国の輸出や生産にとって望ましい環境をもたらし、景気は緩やかに回復していくこととされていますが、国の予算規模は対前年度比2.2%の減、地方財政計画では、対前年度比0.8%の減、更に平成24年度末の公債残高にあっては、一般会計税収の17年分に相当する約709兆円が見込まれており、大変厳しい財政状況であります。
一方、群馬県においては、財政状況は引き続き厳しい状況にあるが、平成23年度から27年度を計画期間とする第14次総合計画「はばたけ群馬プラン」に掲げる3つの基本目標である「地域を支え、経済・社会活動を支える人づくり」「誰もが安全で安心できる暮らしづくり」「恵まれた立地条件を活かした産業活力の向上・社会基盤づくり」を推進するための施策に取り組むこととして、一般会計において6,653億8,800万円、対前年度比0.7%減の議会提案を行ったところでありますが、安全な暮らしを実現するため、特に放射線関連に関しては、市町村との連携強化を図るとともに、放射線検査体制の強化を行うこととしております。
予算編成の基本方針
このような情勢下にあって、平成24年度本市の予算編成に当たっては、歳入に見合った歳出構造への転換が極めて重要であることから、総体的なスリム化を図り、沼田市第五次総合計画に掲げる6つの施策の大綱を基本とし、合併10年後を見据えるとともに、後期実施計画における主要事務事業の推進を図るべく5つの施策を柱として掲げ、取り組むことといたしました。
第1が「安全・安心」、第2に「教育・文化」、第3に「健康・福祉」、第4に「産業・交流」そして第5が「環境・生活」であります。市民との連携・協働を推し進め、創造性豊かで明るく元気なまちづくりを目指すものであります。
平成24年度の予算につきましては、現下の社会・経済情勢及び本市の極めてひっ迫した財政状況を再認識し、第五次総合計画(後期実施計画)、事務事業評価結果及び沼田市行政改革推進本部の取組結果等を踏まえるとともに、行政経費の一層の節減合理化を進め、最少の経費で最大の効果を上げられるように努め、さらには、平成27年度からの合併算定替の縮減を見据えながら、引き続き簡素で効率的な行政システムの構築に向け、財政基盤の強化と持続可能な財政運営を念頭に予算編成を進めてまいりました。
具体的には、歳入の確保のため市有財産の有効活用を図る一方、義務的経費を含めた歳出全般の抜本的な見直しによる行政経費の節減、事務事業の総点検、人件費の削減、行政目標の明確化と行政評価システムの運用などにより、総体的なスリム化を図る中で、一般財源の削減を図ってまいりました。また、市債についても合併特例債等の有利な起債を活用するとともに、将来世代への負担を考慮し、適正な市債発行に努め、効率的な財源配分に留意したものであります。
予算の規模と概要
平成24年度予算編成方針のもと、編成をした一般会計予算の規模は、205億6,585万5,000円で、前年度当初予算と比較して3億2,504万円、1.6%の増であります。特別会計等を含めた8会計総体の予算規模については、344億2,082万1,000円で、前年度と比較して6億7,390万8,000円、2.0%の増としたところであります。
予算の内容につきましては、現下の地域経済を反映して市税等の伸びは期待できず、地方交付税についてもほぼ昨年と同額の見込みの中、中学校耐震診断・耐震補強事業や中央公民館耐震改修事業など安全・安心に意を用いた結果、投資的経費が前年度に比し大幅な増となったものでありますが、極力その財源の確保を図り、優先主要事務事業を中心に、5つの柱に沿った事業を絞り込み、メリハリのある予算とするべく努めたものであります。
主要施策
それでは、平成24年度予算の施策、5つの柱に沿って、主要事業についてご説明申し上げます。
1つ目の柱である「安全・安心」に関する事業といたしましては、新庁舎建設時のための庁舎整備基金事業、都市公園にトイレを設置するなど都市公園安全安心対策事業、住宅リフォームを含めた住宅・建築物耐震改修事業、中央公民館耐震改修事業、白沢公民館耐震改修事業を計上。
2つ目の柱である「教育・文化」に関する事業といたしましては、沼田東中学校などの校舎等整備事業、沼田中学校改築などの中学校耐震診断・耐震補強事業、生方記念文庫移転事業を計上。
3つ目の柱である「健康・福祉」に関する事業といたしましては、平成23年度より支給されていました子ども手当が廃止され、24年度新たな「子どものための手当」支給事業、障害者虐待防止対策事業、放課後児童健全育成事業を計上。
4つ目の柱である「産業・交流」に関する事業といたしましては、小規模土地改良事業(横沢地区)、真田町割り400年記念事業、河岸段丘宣伝事業、中心市街地土地区画整理事業、まちづくり支援事業、鳥獣対策事業、企業誘致推進事業を計上。
5つ目の柱である「環境・生活」に関する事業といたしましては、水力発電推進事業、放射性物質汚染対策事業、食品等放射性物質検査事業、不燃ごみ処理業務委託事業を計上。
これら「5つの柱」の主要施策を軸とし、大変厳しい財政状況でありますが、限られた財源の中で、市民生活に直結する事業を優先して行政需要に対応する各事業を計上したものであります。
むすびに
今次、2008年に起きたリーマンショックやギリシャに端を発したヨーロッパ諸国を脅かしている金融信用不安、さらには、昨年3月11日に起きた東日本大震災など、国内外共に政治経済状況は、不安定で先行き不透明な激動の時代でありますが、基礎自治体にあっては常在戦場を旨とし、一方において平常心をしっかりと保ち、市民の目線に立った市民福祉の向上を目指すという市政運営の基本理念は変わることのないものであります。
まちづくりの基本は、古今東西を問わず、人づくりであることは論を待ちません。市政運営に当たっては、人材育成を基本に先人が築いてきた伝統や知恵に学び、かけがえのない歴史・文化を活かし、市民参加と協働を通じてお互いの信頼関係を深めてまいります。民間団体、NPO、個人、市行政を問わずさまざまな主体が、さまざまな関わり合いの中で、活力あるコミュニティの構築に努め、安定した社会の実現を目指します。市民がお互いに信頼し合い、相互理解の下に漸進的な行政運営が重要であると考えます。
中山間地域に位置する本市を取り巻く状況は厳しく、依然として難しい行財政運営を強いられる状況下にありますが、将来に安心感を抱けるよう、明るく元気な地域社会を目指しながら、改善・改良の精神を基本に、一方において、時の状勢を的確に把握して内外に果敢に打って出る発信力も必要であります。
今次、市民と行政が連携・協働し、お互いに知恵と工夫を出し合い、「活力」と「交流」のある、個性輝く沼田市の建設に向け手を携えていかなければなりません。
平成23年度にデスティネーション・キャンペーンが開催されたところでありますが、24年度においても「ググっとぐんま観光キャンペーン」が開催されますので、引き続き県と連携しながら、迦葉山や玉原高原、老神温泉、吹割の滝等本市の魅力ある観光資源を発信してまいります。
さらに、真田氏をはじめとするかけがえのない歴史的価値を活かすとともに、河岸段丘に見られるように、学術的にも評価されている貴重な大自然の魅力を再発見するとともに観光交流の充実を図り、より一層の活性化を推進してまいりたいと考えております。
加速度的に進む少子高齢社会の到来は、待ったなしであり、21世紀における大きな課題であります。この課題を克服するためには、行政による子育て支援や高齢者対策のみならず、地域や社会全体での取組を行い、豊かな少子高齢社会を形作る必要があり、この実現のためには、生涯学習の充実を図る中で、子どもから高齢者まで全市民が一緒になって、「学び、考え、行動する」ことを期待するところであります。今後とも、市長自ら市政執行の先頭に立ち、職員と一丸となって対応してまいる所存であります。
議員各位におかれましては、力強いご指導とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、当初予算の方針と内容の説明といたします。
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