旧利根村の歴史
成り立ち
50万年前
赤城山の噴火
片品川の両岸は切り立った深い谷でした。50万年前のある日、下流にある赤城山が大噴火を起こしました。そのため片品川の水はせき止められ、そこに湖ができました。その湖はまもなく上流から流れてきた土砂で埋まってしまいます。湖のあった場所は平野になりました。今の利根村の平地の部分が形作られたのはこのころなのです。
1万年前
吹割の滝誕生
片品川と栗原川が合流するあたりで、1万年前に川底が大きく削れ、滝になりました。吹割の滝の誕生です。滝は長い年月のうちに移動しています。このときよりも、現在の滝は、750メートルも後退しているのです。
5千年前
大昔の人類
5千年前というと、縄文時代です。このころ、今の利根村の場所に人が住んでいたことがわかっています。高台の、水の便の良いところで暮らしていた当時の人類は、草や木の実をとり、動物を捕まえて日々の食料としていました。
飛鳥時代
榛名山の大噴火
約1300年前、聖徳太子の時代に、榛名山が噴火しました。このとき大量の砂塵があたりを全て埋め尽くしてしまったのです。しばらくは人が住める状態ではありませんでした。それから100年ほどたった頃、草木が再び生え始め、豊かな自然が戻ったこの地に住み着き始めた人々が、私たちの直接の祖先だといわれています。
鎌倉時代
幕府が関東に
関東に初めて政治の中心が来たのがこの時代です。あの源頼朝が、この世紀最大の巻き狩りを富士山の麓で催しました。巻き狩りとは四方から狩場を囲んで獲物を追い込む狩りの方法です。この歴史に残る巻き狩りに、我が村もたくさんの献上品を持って参加しました。
室町時代
沼田氏の時代
この頃は、沼田という殿様がこの地を治めていました。沼田氏は大規模な用水路の工事を行い、そのおかげでこのあたりの暮らしは大変便利になりました。また、沼田氏最後の跡継ぎとなった平八郎の生みの母親は追貝村の名主だった金子美濃守の娘でした。
安土・桃山時代
年貢に苦しむ農民
沼田氏の治める時代が終わり、かわってこの一帯を治めた殿様は年貢の取り立てが非常に厳しく、払いきれないほどの年貢を課せられた村民たちは、大変苦しい生活をしていました。
江戸の時代
天和の時代
あまりの年貢の重さにたまりかねた二人の人物が立ち上がりました。老神の山口六郎右衛門と大原の青木半左衛門です。上訴が堅く禁じられていたこの時代に、二人は命をかけて訴えを起こしました。訴えは聞き入れられ、年貢は適当なものとなり、村民も安心して暮らせるようになったのでした。
明治時代
二つに分かれていた利根村
明治維新の廃藩置県で、前橋藩から群馬県の管轄に変わりました。また、明治の中頃、法律によって東村と、赤城根村の2つができました。当時東村の人口は約2500人、赤城根村は1500人でした。
昭和時代
利根村の誕生
生活の範囲が時代とともに広がってきたことによって、東村と赤城根村が合併して、いまの利根村ができたのは昭和31年のことです。
指定文化財一覧
国指定天然記念物および名勝
吹割渓ならびに吹割瀑
指定年月日:昭和11年12月16日
所在地:沼田市利根町追貝および高戸谷地内
管理者:利根村
県指定天然記念物
赤城山砂川のヒカリゴケ自生地
指定年月日:昭和57年4月20日
所在地:沼田市利根町砂川地内
管理者:利根村
所有者:国(国有林内)
村指定重要文化財
伏原殿の染筆
指定年月日:昭和53年3月24日
所在地:沼田市利根町大原1,274
管理者:金子家茂
所有者:金子家茂
村指定重要有形民俗文化財
平川不動尊奉納の額
指定年月日:昭和36年4月26日
所在地:沼田市利根町平川2,656
管理者:古滝庵不動尊
所有者:古滝庵不動尊
村指定史跡
義民山口六郎右衛門の墓
指定年月日:昭和36年4月26日
所在地:沼田市利根町老神520
管理者:山口照子
所有者:山口照子
栗生八幡宮
指定年月日:昭和35年5月20日
所在地:沼田市利根町大原1,154の1
管理者:小林おく
所有者:小林おく
村指定名勝および天然記念物
平川古滝庵不動尊境内
指定年月日:昭和36年4月26日
所在地:沼田市利根町平川2,656
管理者:古滝庵不動尊
所有者:古滝庵不動尊
村指定村天然記念物
古寺の大榧(オオカヤ)
指定年月日:平成3年10月14日
所在地:沼田市利根町日向南郷413
管理者:武藤成孝
所有者:了源寺
村指定重要文化財
旧鈴木家住宅
指定年月日:平成16年3月8日
所在地:沼田市利根町日影南郷158-1
管理者:利根村
所有者:利根村
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