平成29年第1回定例会 本会議報告
ページ番号1006830
更新日
平成29年4月26日
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会期:平成29年2月28日~3月22日
議案第1号 沼田市個人情報保護条例の一部を改正する条例について
「個人情報の保護に関する法律及び行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律の一部を改正する法律」の施行に伴い、同法律を引用する条文規定について、条ずれを改めたもの。
議案第2号 沼田市職員の退職管理に関する条例の一部を改正する条例について
元県費負担教職員が営利企業等に再就職した際に、届出を行う「任命権者」を「沼田市教育委員会」に読み替える規定を追加したもの。
議案第3号 沼田市職員の勤務時間、休暇等に関する条例等の一部を改正する条例について
「地方公務員の育児休業等に関する法律」及び「育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律の一部を改正する法律」の施行に伴い、働きながら育児や介護がしやすい環境整備を進めるため、関係条例を改正したもの。
議案第4号 沼田市税条例等の一部を改正する条例について
個人住民税の住宅ローン控除制度の適用期限及び軽自動車税のグリーン化特例制度の期間を延長するなどの規定の整備を行ったもの。
議案第5号 沼田市ふれあい福祉センター条例の一部を改正する等の条例について
介護保険制度の改正に伴い、平成29年度から介護予防・日常生活支援総合事業を実施することにより、沼田市ふれあい福祉センター条例を改正し、また、沼田市生活支援型訪問家事援助事業費用徴収条例を廃止したもの。
議案第6号 沼田市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について
介護保険制度の改正に伴い、地域密着型通所介護の基準が規定されたことから、地域密着型通所介護の人員、設備及び運営に関する基準などを規定したもの。
議案第7号 沼田市利根吾妻区域濃密生産団地建設事業の費用の一部を負担する負担金等徴収条例の一部を改正する条例について
森林法等の改正に伴い、引用する法令名及び法人の名称が変更されることから、文言を整理したもの。
議案第8号 沼田市工場立地法に基づく地域準則条例の一部を改正する条例について
「地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律」により、工場立地法の改正が施行されることに伴い、引用部分の条ずれを改めたもの。
議案第10号 指定管理者の指定について
平成29年4月1日から平成34年3月31日までの5年間について、「サラダパークぬまた」の指定管理者として、「特定非営利活動法人郷土利根沼田を守る会」を指定したもの。
議案第11号 平成28年度沼田市一般会計補正予算(第6号)
既決の歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ4億8,072万6,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ224億208万4,000円としたもの。
議案第12号 平成28年度沼田市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)
既決の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ9,472万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ71億4,594万1,000円としたもの。
議案第13号 平成28年度沼田市後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)
既決の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ1,219万9,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ5億9,293万円としたもの。
議案第14号 平成28年度沼田市介護保険特別会計補正予算(第4号)
既決の歳入歳出予算の総額に、歳入歳出それぞれ1,931万3,000円を追加し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ49億7,357万円としたもの。
議案第15号 平成28年度沼田市簡易水道事業特別会計補正予算(第5号)
既決の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ3,107万2,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ4億788万6,000円としたもの。
議案第16号 平成28年度沼田市下水道事業特別会計補正予算(第5号)
既決の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ7,194万円を減額し、歳入歳出予算の総額を歳入歳出それぞれ14億3,223万9,000円としたもの。
議案第17号 平成28年度沼田市農業集落排水事業特別会計補正予算(第2号)
既決の歳入歳出予算の総額から、歳入歳出それぞれ217万1,000円を減額し、歳入歳出予算の総額を、歳入歳出それぞれ1億7,929万4,000円としたもの。
議案第18号 平成28年度沼田市水道事業会計補正予算(第4号)
予算第3条「収益的支出」において、既決の収益的支出に65万8,000円を追加し、収益的支出の予定額を3億7,337万3,000円としたもの。収益的収入においては、既決の収益的収入の予定額を変更せず、他会計負担金と他会計補助金の予算の組替えを行ったもの。また、予算第4条「資本的支出」において、既決の資本的支出に20万2,000円を追加し、資本的支出の予定額を1億5,041万5,000円としたもの。
議案第19号 沼田市特別職の職員で常勤のものの給与に関する条例等の一部を改正する条例について
平成29年4月1日から平成30年3月31日の間、市長及び副市長の給料を現行の給料額から、市長にあっては16パーセント、副市長にあっては13パーセント引き下げ、それぞれ71万5,000円、60万6,000円としたもの。また、教育長の給料についても同様に、現行の給料額を10パーセント引き下げ、56万7,000円としたもの。
議案第20号 沼田市生活管理指導員派遣及び短期宿泊事業費用徴収条例の一部を改正する条例について
指定介護予防サービスに要する費用の額の算定に関する基準により示される、参考単価をもとに金額が定められる「費用徴収額」について、算定の基準となっている介護報酬単価が3年に一度改定されることなどから、当該利用に要した費用の10パーセントの額として表記の見直しを図ったもの。
議案第21号 沼田市介護保険条例の一部を改正する条例について
第6期介護保険事業計画における介護保険料について、2年間の軽減措置を行っている第1号被保険者のうち所得段階が第1段階の区分において、消費税率の引き上げが延期されたことに伴い、平成29年度まで現行の軽減を継続することとしたもの。
議案第22号 沼田市勤労者生活資金融資条例の一部を改正する条例について
沼田市勤労者生活資金融資の利用促進を図るため、資金の使途、融資限度額及び融資期間の見直しを行ったもの。
議案第23号 平成29年度沼田市一般会計予算
予算の総額を、235億5,402万8,000円、前年度対比7.5パーセント、16億4,461万5,000円の増としたもの。
議案第24号 平成29年度沼田市国民健康保険特別会計予算
予算の総額を、70億8,487万円、前年度対比1.3パーセント、9,596万4,000円の減としたもの。
議案第25号 平成29年度沼田市後期高齢者医療特別会計予算
予算の総額を、5億9,704万8,000円、前年度対比2.8パーセント、1,631万7,000円の増としたもの。
議案第26号 平成29年度沼田市介護保険特別会計予算
予算の総額を、50億1,813万円、前年度対比3.8パーセント、1億8,179万3,000円の増としたもの。
議案第27号 平成29年度沼田市簡易水道事業特別会計予算
予算の総額を、4億2,481万2,000円、前年度対比1.3パーセント、525万5,000円の増としたもの。
議案第28号 平成29年度沼田市下水道事業特別会計予算
予算の総額を、14億7,983万円、前年度対比0.5パーセント、805万2,000円の減としたもの。
議案第29号 平成29年度沼田市農業集落排水事業特別会計予算
予算の総額を、1億5,392万4,000円、前年度対比15.1パーセント、2,745万5,000円の減としたもの。
議案第30号 平成29年度沼田市電気事業特別会計予算
予算の総額を、1,438万5,000円、前年度対比90.7%、1億4,097万6,000円の減としたもの。
議案第31号 平成29年度沼田市水道事業会計予算
資本的支出を、1億6,353万5,000円、資本的収入を、1億785万2,000円とし、資本的収入額が資本的支出額に対して不足する額5,568万3,000円を、当年度分消費税及び地方消費税資本的収支調整額、過年度分損益勘定留保資金で補てんし、収支の均衡を図るとしたもの。
議案第32号 沼田市固定資産評価審査委員会の委員選任の同意について
任期満了により、後任委員を選任するため同意を求めたもの。
議案第33号 グリーンベル21出店支援条例の一部を改正する条例について
愛称決定総選挙により、グリーンベル21の新しい名称が決定されたことから、関係条文を整理したもの。
議会改革特別委員会調査結果報告について
特別委員会の目標であった議会基本条例については、議員の指針として平成27年12月に制定され、また、検討項目として挙がった議会の諸課題についても、当面の指針が定まったことから、本市議会の充実、議会の公開と活性化を図る必要性の観点では、共通した認識のもと、引き続き議論・協議を重ね、議会活動のあり方と環境の整備に向け、今後も積極的かつ建設的に積み重ねていくことを確認し、特別委員会としての調査・研究を終了することとしたもの。
施政方針
平成29年第1回沼田市議会定例会の開会に当たりまして、平成29年度予算の大要と市政運営に臨む所信の一端を申し述べ、議員各位並びに市民みなさま方の深いご理解とご協力を賜りたいと存じます。
はじめに
平成26年5月、市民みなさまの多大なるご支援により、市長に就任以来、「暮らしを実感できる文化的生活」、「豊かな等身大の沼田」の実現に向け、職員と一丸となって、全力を挙げて市政運営に取り組んでまいりました。
昨年を振り返りますと、待望久しかったNHK大河ドラマ「真田丸」の放送が実現し、大いに盛り上がりを見せた1年でありました。ドラマ放送による効果は絶大なものがあり、本市の知名度と沼田と真田との関わりについての認識を飛躍的に高めるとともに、ドラマの放送に合わせて開催した「上州沼田真田丸展」も県内外から多くのみなさまをお迎えし、当面の目標であった入場者15万人を上回る実績を上げ、観光誘客と経済波及効果にも大きな成果をもたらしました。
一方、市民にとっても真田の歴史を再認識し、郷土の歴史を改めて見つめ直す絶好の機会となったものと考えております。
また、下田市との姉妹都市提携では50周年という大きな節目を迎え、市民号による相互交流などにより友好関係の更なる進展を誓い合った年でもありました。
さらに、昨年9月の台風13号に伴う前線豪雨により利根町柿平地区において発生した土石流は、大きな被害をもたらしました。復旧やその後の支援に当たり、多くの市民のみなさまから温かい手を差し伸べていただきましたことに心より感謝申し上げますとともに、改めて市民の安全で安心な暮らしを守るため、危機管理体制の強化の必要性を痛感したところであります。
市政運営におきましては、今後10年間の市政運営の羅針盤となる沼田市第六次総合計画を議員みなさまのご協力のもと策定することができました。地方自治体を取り巻く環境は、ますます厳しさを増す状況にありますが、この計画を中長期的な視点に立った本市のまちづくりの指針とし、各分野における施策を展開してまいりたいと考えております。
事業への取り組みでは、大きな課題であるグリーンベル21の再生に向け実施設計に取り組むとともに、商業テナントの優先交渉権者が決定し、ビルの愛称募集にも多くのみなさまから応募をいただき、まもなく決定する運びとなりました。
このほか、移住・定住促進に向けたトライアルハウスの設置、観光案内所設置による観光客の受入体制の充実と情報発信の強化、白沢町地内への大型企業の誘致実現、東京オリンピック・パラリンピックにおけるフェンシングドイツチームの事前合宿誘致に向けた取り組み、また、建設業の担い手不足が大きな課題となっている中で、全国に先駆けて官民連携で取り組んだ「利根沼田テクノアカデミー」の開設は、先進事例として全国的にも大きく注目をいただいております。
また、3・3・1環状線事業をはじめとする継続事業についても一定の伸展を図ることができました。
このように、懸案事項の解決と今後の進展に向けて、大きな一歩を踏み出すことができた1年でありましたが、新年度においては、これらをさらに推進してまいりたいと考えております。
国、県の状況
平成29年度の国の予算につきましては、昨年12月22日に閣議決定され、今国会で審議されておりますが、日本経済については、雇用・所得環境が着実に改善するなど、経済の好循環が生まれており、これを確かなものとするため、今後とも金融政策、財政政策、構造改革を総動員してアベノミクスを一層加速していくとしております。また、一億総活躍社会の実現に向けては、未来への投資の拡大に向けた成長戦略を推進するとともに、子育て・介護の環境整備等の取り組みを進め、少子高齢化を乗り越えるための潜在成長率を向上させていくとしております。
一方、地方財政に関しては「平成29年度地方財政対策」において、地方が一億総活躍社会の実現や地方創生、公共施設等の適正管理等に取り組みつつ、地方の安定的な財政運営に必要となる地方の一般財源総額について、平成28年度地方財政計画の水準を下回らないよう実質的に同水準を確保することとしています。
また、群馬県においては、平成29年度は、総合計画、総合戦略の2年目であり、3つの基本目標である「地域を支え、経済・社会活動を支える人づくり」、「誰もが安全で安心できる暮らしづくり」、「恵まれた立地条件を活かした産業活力の向上・社会基盤づくり」の実現に向け、13の政策を着実に推進するとして、厳しい財政状況にあっても、人づくりをはじめとした未来への投資を着実に進め、群馬らしさを活かした豊かな社会の実現に向けた『ぐんまの未来創生予算』とする7,245億6,300万円、対前年度比0.4パーセント増の一般会計当初予算を県議会へ提案したところであります。
予算の基本方針
平成29年度の予算編成に当たりましては、依然として厳しい状況にありますが、沼田市第六次総合計画の初年度であることから、事業の緊急性、必要性、優先度、熟度等の精査及びコスト面での検討に基づく「選択と集中」により事業の重点化を図ることを基本とし、引き続き財政構造に留意しながら行財政改革をさらに推し進め、同計画のまちづくりの将来像として定めた『こころ豊かに暮らし、しあわせを実感できるまち 沼田』の実現に向け、6つの重点施策を柱とした『明日の沼田をつくる元気みらい創造予算』を編成し、住む人にとっても、また、訪れる人にとっても居心地のよいまちづくりを積極的に推進することといたしました。
予算の規模と概要
平成29年度一般会計予算の規模は、235億5,402万8,000円で、前年度当初予算と比較して16億4,461万5,000円、7.5パーセントの増であります。また、特別会計等を含めた9会計総体の予算規模については、388億7,454万1,000円で、前年度と比較して16億184万5,000円、4.3パーセントの増としたところであります。
ご案内のとおり本市の財政構造につきましては、地方交付税などの依存財源が自主財源を上回っておりますので、効率的な制度活用と適正な起債発行、さらには経費節減による経常経費の抑制に努めるとともに、市税においては、地方経済の厳しい状況や地価の下落等を反映して固定資産税の伸びを見込めない状況の中で、できうる限りの財源確保を図りつつ、優先すべき主要事務事業を中心に、市民生活の更なる充実・向上に向けて必要な施策に重点を置き、予算の計上に努めたものであります。
主要施策
それでは、平成29年度予算の6つの重点施策に沿って、主要事業についてご説明申し上げます。
重点施策の1つ目の柱である「保健・医療・福祉(ふれ合いと支え合いの健やかなまちづくり)」に関する事業といたしましては、幼児期の教育と保育の充実を図る「民間教育・保育施設給付事業」、若い世代の結婚を応援する「ハッピープロジェクト事業」及び「結婚新生活支援事業」、乳幼児、児童生徒、高齢者の健康を守る「予防接種事業」、妊娠・出産・育児期における切れ目のない支援を行う「母子保健相談指導事業」、がんの早期発見・早期治療を図るための「がん検診事業」、地域密着型特別養護老人ホームを整備するための「地域介護・福祉空間整備等補助事業」、介護予防や要介護状態等の軽減・悪化を防止するための「介護予防・生活支援サービス事業」、認知症に対する支援の充実を図る「認知症初期集中支援推進事業」などを計上いたしました。
2つ目の柱である「自然環境・生活環境(人と自然にやさしい持続可能なまちづくり)」に関する事業といたしましては、防犯灯の整備などにより安心安全なまちづくりを推進する「防犯対策事業」、自助・共助・公助により防災・減災への取り組みを推進する「ひとを守る・まちを守る防災ぬまた推進事業」、再生可能エネルギーの普及推進を図る「再生可能エネルギー普及促進事業」、市有施設に太陽光発電設備を設置する「自然エネルギー利用推進事業」、更なる生活環境の向上を目指す「塵芥処理事業」、ごみの減量化と資源の有効活用を図る「ごみ減量化対策事業」、玉原湿原内の木道整備を行う「玉原高原施設整備事業」、老朽化した消防団の機械器具置場の更新を行う「消防団機械器具置場等整備事業」、消防車両整備計画に基づき消防ポンプ車及び小型動力ポンプ積載車などの更新を行う「消防車両整備事業」などを計上いたしました。
3つ目の柱である「教育・文化(未来を担うたくましいひとづくり・まちづくり)」に関する事業といたしましては、継続事業の2年目である「利根小学校校舎建築事業」、小中学校施設の天井や照明器具等の非構造部材の耐震化のための「小中学校屋内運動場等非構造部材耐震化事業」、小中学校に特別支援教育支援員及び相談員を配置する「学校教育支援事業」、英語教育の充実を図る「外国語指導助手設置事業」、図書システムを導入し学校図書館の充実を図る「学校図書館充実事業」、沼田公園発掘調査の推進及び中心市街地の活性化を図るため旧土岐邸洋館の移築に向けた「旧土岐邸洋館保存整備事業」、国登録有形文化財である旧沼田教会紀念会堂の利活用を推進するための「旧沼田教会紀念会堂保存整備事業」、グリーンベル21へ設置する歴史資料館の実施設計を行う「歴史資料館設置事業」、建設工事に先行して造成工事を行う「(仮称)利南運動広場整備事業」などを計上いたしました。
4つ目の柱である「都市基盤(歴史・文化が息づく自然ゆたかなまちづくり)」に関する事業といたしましては、グリーンベル21を複合施設として活用するために、平成29年度・30年度の2箇年の継続事業として改修工事を実施する「庁舎等複合施設整備事業」、幅員狭小区間の解消を図り通行の安全性・利便性を確保する「市道T106号線道路改良事業」及び「市道万部鍛冶屋2号線外道路改良事業」、引き続き事業の進捗を図る「3・3・1環状線(栄町工区)事業」、市道国立病院下原線交差点の改良を行う「市道国立病院下原線交差点改良事業」、にぎわいの核を中心に事業進捗を図る「やさしさ・にぎわいの核整備事業」、引き続き中心市街地の区画整理事業の進展を図る「中心市街地土地区画整理事業」、市営住宅長寿命化計画に基づく「市営住宅長寿命化改善事業」、多世代共生住宅の実現を目指す「多世代共生住宅整備事業」などを計上いたしました。
5つ目の柱である「地域経済(ブランド力と交流による元気創生のまちづくり)」に関する事業といたしましては、事業者に対して育児休業取得促進を支援する「子育てを応援する職場づくり支援事業」、本市農産物のブランド化及び6次産業化を推進する「安心で美味しい!ぬまたの特産品推進事業」、鳥獣被害の軽減を図る「鳥獣対策事業」、産地の生産基盤の強化を図る「野菜王国ぐんま総合対策事業」、農業水利施設の長寿命化と安定性の向上を図る「沼田平土地改良区事業」、ぬまた起業塾の運営及び創業期における継続的な支援を行う「創業支援事業」、企業誘致を促進するための「企業誘致推進事業」、中小企業者の自社製品と技術力の宣伝及び販路開拓を促進するための「販路開拓支援事業」、NHK大河ドラマ「真田丸」の放送により認知度が高まった本市の歴史資源を活用して更なる観光誘客を図る「歴史資源活用事業」、移住定住人口の増加を図るため新たに新幹線通勤費の補助を行う「移住促進対策事業」などを計上いたしました。
6つ目の柱である「構想の推進(市民協働のまちづくり)」に関する事業といたしましては、住民自治意識の向上とコミュニティ活動の振興を図る「住民自治振興事業」、ふるさと納税制度の更なる活用を推進するための「水と緑の大地ふるさとぬまた寄附事業」、幅広い層の市民の皆さんの意見を市政に反映する「市民構想会議運営事業」、証明書のコンビニ交付システムを導入し、住民サービスの向上を図る「行政情報化推進事業」、住民相互のつながりや来訪者との交流を促進する「白沢町地域振興事業」、集落の維持・活性化対策を推進する「集落支援員事業」、市民協働による行政運営を推進する「市民協働推進事業」、性別にかかわらず誰もが個人として尊重され、その個性と能力を十分に発揮できる社会の実現を目指す「男女共同参画推進事業」、伝統的な集落機能をよみがえらせ、多面的機能の確保を図る「多面的機能発揮促進事業」などを計上いたしました。
以上、6つの重点施策を柱に予算の重点配分を行うとともに、市民との連携・協働の下、市民のみなさまが沼田に住み続けたい、住んでよかったと思える幸福度を実感できる心豊かな郷土づくりに取り組んでまいりたいと考えております。
組織機構改革
また、平成29年度における組織機構改革については、グリーンベル21を庁舎等複合施設として整備するため、「グリーンベル21活用推進課」を「経済部」から「総務部」に移管いたします。なお、課の名称につきましては、まもなく決定するグリーンベル21の新たな名称を課名に付すことになりますので、お含み置きいただきたいと存じます。
都市建設部においては、建築基準法に関する業務の強化及び庁内設計業務の支援体制を強化するため、「建築住宅課」を新設し、建設課から建築指導係及び営繕住宅係を移管いたします。
教育部においては、埋蔵文化財の発掘業務及び文化財保護業務体制を強化するため、「文化財保護課」を新設し、社会教育課から文化財保護係を移管いたします。また、体育課を「スポーツ振興課」に、体育係を「スポーツ振興係」に名称を変更するとともに、社会体育施設整備の増加に対応するため、
「スポーツ施設係」を新設し、1課2係体制とするものであり、それぞれ、喫緊の重要課題に適切に対処するため体制強化を図るものであります。
むすびに
平成29年度は、冒頭申し上げましたとおり、沼田市第六次総合計画の初年度であり、沼田市まち・ひと・しごと創生総合戦略の第3年次となります。また、市政を担当させていただき4年目を迎えることとなります。
これまで、議員各位をはじめ、市民みなさまのご理解とご協力をいただき、山積する喫緊の課題に鋭意取り組み、それぞれ一定の方向性を見出してまいりましたが、新年度はこれらの更なる進展を期してまいりたいと考えております。
特に、「真田丸」効果で飛躍的に高まった本市の知名度を定着させるため、「天空の城下町 真田の里・沼田」を新たなキャッチコピーとして、本市の魅力を全国に発信するとともに、沼田公園の整備に関しては、歴史的検証をしっかりと行いつつ、新年度における関連事業を着実に推進しながら、その伸展を図ってまいりたいと考えております。
また、中心市街地の核となるグリーンベル21につきましては、いよいよ改修工事に着手することになりますが、行政サービス及び市民活動の拠点施設として、将来にわたり市民に愛され、市民共有の財産として有効に活用される施設になるよう、平成31年7月のリニューアルオープンに向け、引き続き努力してまいりたいと考えております。
さらに、過日、お示しいたしました「公共施設等総合管理計画」や「幼稚園及び保育園の今後の在り方」の方針につきましても、市民みなさまに対して市の現状を丁寧にご説明し、深いご理解とご協力の下、鋭意取り組んでまいりたいと考えております。
いよいよ地方創生の深化の時期を迎え、ますます地方の独自性が問われる時代となりました。市役所も時代の変化に対応して進化しつづけなければなりません。少子高齢化の進行に的確に対応し、人口減少を克服していくためには、前例踏襲ではなく時代に合った施策が必要となります。
常に社会情勢を見つめつつ、市民が今何を求め、何を期待しているのか、市民の本市への思いを受け止め、市民の視点に立ち「熱意」と「誠意」を念頭に、新たな発想と柔軟な思考により、スピード感をもって、未来に希望の持てる市政運営を、職員と一丸となって果敢に取り組んでまいる所存であります。
議員各位におかれましては、力強いご指導とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げ、当初予算の方針と内容の説明といたします。
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