群馬県指定史跡奈良古墳群保存活用計画
保存活用計画の策定について
沼田市は、群馬県指定史跡奈良古墳群を適切に保存するとともに、その存在と価値を多くの皆さまに知っていただき、地域全体でこの史跡を未来へと確実に伝えていくために「群馬県指定史跡奈良古墳群保存活用計画」を策定しました。この計画に基づき、奈良古墳群の保存管理に努めるとともに、その景観も含めた奈良古墳群の魅力を映像などを交えて公開し、馬具を含んだ多くの出土資料を紹介しながら、市民を始め多くの皆さまに親しんでいただき、地域の誇りを高められるような取り組みを模索していきたいと考えています。
計画の目的
「群馬県指定史跡奈良古墳群保存活用計画」は、奈良古墳群を適切に保存・管理し、後世に正しく伝えていくことを目的とします。県指定史跡としての価値評価と奈良古墳群の構成要素を明示したうえで、適切な保存・管理のあり方や現状変更等の取り扱い基準のほか、整備・活用・運営体制等の方針を定めた行政上の長期的な指針とするものです。
奈良古墳群の本質的価値
群馬県史跡としての指定理由と、これまでの調査研究の成果を踏まえて、奈良古墳群の本質的価値は次のとおりです。
- 河岸段丘上の緩斜面に小規模な古墳が集中する姿が現存しており、群馬県北部(北毛)に営まれた群集墳の有り様が良くわかる。
- 7世紀から築造が始まった埴輪を伴わない小規模な円墳のみで構成されており、県内における古墳時代終末期の群集墳の形成・発展過程を知る上で重要な群集墳の一つである。
- 古墳副葬資料に馬具類・武器類の充実が認められ、奈良古墳群を構成した集団は、馬の生産に関わるとともに軍事的側面を有した存在であり、北毛における馬生産に関わる歴史的な展開を推測できる価値の高い群集墳である。
計画の大綱
奈良古墳群にふさわしい保存と活用に取り組むにあたり、本計画における大綱を次のとおり定めます。
- 奈良古墳群の保存された意義について広く周知し、地域にとってかけがえのない歴史文化遺産として未来へと継承する。
- 本物の魅力をそのまま体感できる古墳群として、適切な管理を行いつつ公開する。
- 奈良古墳群の価値をわかりやすく伝える活用事業や整備事業を推進する。
- 保存活用を推進するための管理運営体制を整える。
群馬県指定史跡奈良古墳群保存活用計画
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教育部 文化財保護課 文化財保護係
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