施政方針[所信表明](令和4年6月)
市長新任後初の定例市議会にあたり、所信の一端を申し上げ、議員の皆様方をはじめ、市民皆様の深いご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
このたび、市民の皆様方のご支援をいただき、5月10日、市長に就任し、市長事務の引き継ぎを終了いたしました。
今日に至るまでの間、沼田市の発展のためにご尽力をいただきました歴代の市長の偉大な業績を改めて心に強く感じるとともに、私自身に課せられた責任の重大さをかみしめ、沼田市発展のため、市民の皆さまと向き合い、全力で市政推進に取り組むことを改めて決意したところであります。
議員各位におかれましては、どうか絶大なるご支援、ご鞭撻を賜りますよう心からお願い申し上げます。
さて、これからの市政執行にあたりまして、私の基本理念は「市民が主役・対話の市政」により「持続可能な沼田市」を目指すものであります。
昭和と平成の合併により誕生した沼田市は、沼田・利南・池田・薄根・川田・白沢・利根の各地区が、それぞれ豊かな自然環境と伝統文化に恵まれております。そして、各地区それぞれの地区が持つ可能性と地域の課題があります。それらの現状を市民の声を聞き、行政の役割と、市民とが力を合わせて、10年後へ向かい責任ある政策を推進してまいります。
この基本理念を実現するために、今後重点的に推進しようとする6つの施策の考え方について申し上げます。
まず、第1に「地域主体のまちづくり」であります。
地域コミュニティの基本は、地域の深い結びつきや住民同士の信頼のもとに連携することによる住みよいまちづくりであり、住民が自分たちの地域を自分たちで考えながらまちづくりを進めていくための体制づくりの整備を進めてまいりたいと考えております。
第2に「女性・若者の活躍推進」であります。
女性や若者が活躍できるよう、子どもたちの未来を応援するために、学校や保育関連施策を拡充し、子育て環境の整備や支援を充実させてまいりたいと考えております。
第3に「安心安全なまちづくり」であります。
少子高齢化社会の進展や想定を超える自然災害が多発し、暮らしや生活への不安を抱えている市民は多いと思います。市民の誰もが、生きがいを持ち、安心して生活ができる社会を実現するため、地域公共交通や災害に強いまちづくりを推進してまいりたいと考えております。
第4に「地場産業の活躍促進」であります。
多くの人が住み続けるためには、市内産業をはじめとした地域経済の活性化を図り、安定した雇用の場が必要であります。このためには、創業支援や企業誘致等を推進し、地域の特性を活かした産業の振興を図るため、官民一体となり、活力ある産業の振興を推進してまいりたいと考えております。
第5に「デジタル化推進拠点の整備」であります。
誰一人取り残されないデジタル化に向けて、国のデジタル改革が急速に進んでおります。デジタル技術やデータを活用して、住民の利便性を向上させるとともに、デジタル技術やAIの活用により業務の効率化を図り、限られた職員で行政サービスの更なる推進を図るため、市のDXの取り組みを推進してまいりたいと考えております。
第6に「市・県・国の連携強化」であります。
コロナと共存する施策として運用している電子地域通貨「tengoo(てんぐー)」の運用拡大を図ることにより、市内経済を下支えし、地域経済の活性化を促してまいります。また、ゼロカーボンシティの実現に向けての取り組みを推進し、強い地域経済の確立を、国・県とも連携しながら進めてまいりたいと考えております。
ただいま申し上げました施策の推進を市民の皆様が主役となり、進めていくためには、説明責任を果たしながら、市民の声を聞く場が必要であり、新たな政策提案の場として、市民との対話の機会をつくってまいりたいと考えております。女性や若者、青年や企業が集い、市民の皆様の意見を伺い、いただいた意見を参考にさせていただきながら、市政運営を市民の皆様とともに進めてまいりたいと考えております。
以上、市政運営にあたっての所信の一端を申し上げさせていただきましたが、私は、市議会議員の在任時には、常に「不可能を可能にすることが政治」と胸に刻み、その職責を果たすべく邁進してまいりました。市政は、市民の幸せのため、市民と向き合い、市民と行政が一体となり、政策を推進していくべきであると考えます。今、この時にも市政は動いております。多くの課題が山積する本市ではありますが、次世代のため、市の未来のため、市民誰もが幸せと思える沼田市を目指し、市民としっかり「心のキャッチボール」をしながら、責任ある政策を進めてまいりたいと考えております。
結びに、議員各位にお願い申し上げます。
今回の市長選挙は、沼田市の将来を想い、3人が立候補いたしました。選挙は、熱が上がれば上がるほどに、お互いをご支持いただく人たちの心にも、市民の心にも、少なからず傷を残します。
市民の皆様の願いは、対立の構図ではなく、市長当局と議会が一丸となって、沼田市の将来のために議論を尽くすことにあると思います。
もとより浅学非才でありますが、与えられた職責を議会と一体となって、粉骨砕身、持てる全ての力を傾注してまいる所存でありますので、議員各位には、市政運営に対しまして、特段のご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、市民の皆様にも力強いご支援、ご協力を賜りますよう重ねてお願い申し上げまして、所信表明とさせていただきます。
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