沼田市史跡沼田城跡　調査・保存整備事業について

　現在沼田市教育委員会では、沼田市史跡沼田城跡の調査・保存整備事業を進めています。この事業は平成4年（1992）に計画された「沼田公園長期整備構想」に伴い、沼田城の構造や歴史について調査を実施する事業です。市内部に調査・保存整備委員会を設置し、城郭研究者等の専門家による専門部会の指導のもと調査を実施しています。事業にあたっては国（文化庁）と群馬県からの補助金交付を受け6年間の計画で行っています。
　発掘調査をはじめ測量調査、出土遺物や絵図面、文献資料の調査など関連調査を実施し、最終年度にはそれらの調査をまとめた総括報告書を作成する予定です。

沼田市史跡沼田城跡調査・保存整備事業の概要
実施機関　沼田市史跡沼田城跡調査・保存整備委員会（主管課：教育委員会教育部文化財保護課）
調査指導　沼田市史跡沼田城跡調査・保存整備委員会専門部会
　　　　　・委　員　長　橋口　定志（考古学、城郭史）
　　　　　・副委員長　　水田　稔（考古学、沼田市文化財調査委員）
　　　　　・委　　員　　宮田　毅（考古学、城郭整備）
　　　　　・委　　員　　金子　智（考古学、近世瓦）
　　　　　・委　　員　　追川　𠮷生（考古学、土器・陶磁器）
　　　　　・委　　員　　阿部　秀典（文献史学、地理学、平成31年7月まで）
　　　　　・委　　員　　藤井　茂樹（文献史学、近世、沼田市文化財調査委員）
　　　　　・委　　員　　諸田　義行（文献史学、中世）
　　　　　・指導助言者　群馬県文化財保護課
期　　間　平成30年度～令和5年度（6年間）
内　　容　沼田城の構造、歴史の調査
　　　　　・発掘調査
　　　　　・測量調査
　　　　　・地中レーダー探査
　　　　　・関連調査（土器、瓦、絵図面、文献等）

沼田城跡は、大正時代に公園整備された影響で本来の姿がよくわかっていません。石垣がよく残る西櫓台は往時を偲ぶことができる貴重な遺構です。また西櫓台に咲くヒガンザクラの古木は、沼田に春の到来を告げる桜として御殿桜の愛称で親しまれています。

調査は専門部会による指導に基づいて実施しています。