沼田市史跡沼田城跡調査・保存整備事業 令和元年度の調査について
沼田市史跡沼田城跡調査・保存整備事業 令和元年度の調査は、
(1)平成27年度・28年度に実施した発掘調査の報告書『沼田城跡2』の刊行
(2)測量調査
(3)地中レーダー探査
(4)発掘調査
を実施しました。
(1)平成27年度・28年度に実施した発掘調査の報告書『沼田城跡2』の刊行
平成27年度・28年度に沼田市単独事業として、沼田城本丸東堀及び本丸北堀の確認調査を実施しました。
令和元年度事業の一つとして、この調査の報告書『沼田城跡2』を作成しました。この報告書は、沼田市立図書館をはじめ、白沢支所、利根支所、各沼田市地区公民館でご覧いただけます。手に取ってご覧ください。
(2)測量調査
沼田城本丸跡(現在の沼田公園)の現地測量調査を実施しました。沼田公園の現状を詳細に地形測量し記録するとともに、そこに沼田城の構造物が痕跡として現れるかどうか探る調査です。平成30年度には沼田公園下公園(古城・捨曲輪)を同様に測量調査しています。
(3)地中レーダー探査調査
地中レーダー探査とは、電磁波を用い地下の状況を調べる調査です。本丸内と本丸堀跡と考えられるテニスコート部分で実施したところ、テニスコート北側に本丸堀と考えられる溝状の構造が確認できました。なお、平成30年度には三の丸堀及び外郭堀の調査を実施しています。
(4)発掘調査
本丸内に遺跡への影響を抑えるため小規模な調査区を設置して発掘調査を実施しました。調査の結果、真田氏が整備した沼田城で使われていたと考えられる瓦が多数出土し、現地表から約60センチメートル下で建物遺構と考えられる柱穴2基を確認しました。また本丸南側に深い堀と整地層が存在していることがわかりました。古い段階の沼田城が下層に存在する可能性が考えられます。
*現地説明会配布資料と専門部会による「発掘調査の成果と課題」を参照ください。
-
令和元年度発掘調査現地説明会配布資料 (PDF 2.6MB)
-
沼田城跡調査・保存整備委員会専門部会「令和元年度発掘調査の成果と課題」 (Word 29.9KB)
-
「令和元年度発掘調査の成果と課題」 添付資料 (PDF 300.4KB)
地中レーダー探査によって地下の状況を探ります。
真田氏によって整備された沼田城に用いられていた瓦が多数出土しました。
出土した瓦をスポンジで丁寧に水洗いしています。
建物遺構と考えられる柱穴が確認されました。
関連情報
PDF形式のファイルをご利用になるには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方は、Adobeのサイトからダウンロード(無償)してください。Adobeのサイトへ新しいウィンドウでリンクします。
ご意見をお聞かせください
このページに関するお問い合わせ
教育部 文化財保護課 埋蔵文化財調査センター
〒378-0015 群馬県沼田市戸鹿野町730番地1
電話:0278-25-3643 ファクス:0278-24-0784
お問い合わせは専用フォームをご利用ください