沼田市新たな学校づくり実施計画(案)に関する意見について
沼田市市民意見提出手続実施案件
- 件名
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沼田市新たな学校づくり実施計画(案)について
- 実施担当課
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教育部教育総務課
- 意見募集の趣旨
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沼田市教育委員会では、令和6年4月に沼田市教育機関の適正配置及び設置に関する審議会を設置し、保護者の代表、地域コミュニティの代表、学識経験者などの多くの地域住民の方々のご意見をもとに、9月に沼田市立小中学校適正規模・適正配置基本方針を策定し、本実施計画(案)の作成につなげてきました。
保護者や地域の方々との合意形成を図りながら、これからの時代に求められる教育内容を十分に考え、沼田らしさを生かした学びの“かたち”を実現するため、市民の皆さんからの意見を募集します。 - 意見の募集期間
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令和7年2月15日(土曜日)から3月16日(日曜日)まで
- 意見を提出できる人
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1 市内に住所を有する者
2 市内に事務所または事業所を有する個人及び法人その他の団体
3 市内に存する事務所または事業所に勤務する者
4 市内に存する学校に在学する者
5 本事案に利害関係を有するもの - 閲覧場所
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1 ホームページ
2 教育部教育総務課(テラス沼田3階)。ただし、土曜日、日曜日及び祝日を除く午前8時30分から午後5時15分まで - 意見の提出方法
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下記のいずれかの方法で意見を提出してください。
フォーム送信の場合
本ホームページ下部のリンクからフォームにアクセスし、必要事項を入力の上、送信してください。
郵送の場合
意見書様式に必要事項を記入の上、下記の郵送先へ郵送してください。
(郵送先)〒378-8501 沼田市下之町888番地 沼田市教育委員会事務局 教育部教育総務課宛て(令和7年3月16日消印有効)
ファクシミリの場合
意見書様式に必要事項を記入の上、下記のファクス番号へファクシミリで送信してください。
(ファクス番号)0278-23-1401
電子メールの場合
意見書様式に必要事項を入力の上、下記のメールアドレスへ送信してください。
(メールアドレス)kyoui-syom【at】city.numata.lg.jp
・メールをお送りいただく場合は、【at】を@に置き換えてお送りください。
直接持参の場合
意見書様式に必要事項を記入の上、下記の提出場所へ提出してください。
(提出場所)沼田市教育委員会事務局教育部教育総務課(テラス沼田3階)。ただし、土曜日、日曜日及び祝日を除く午前8時30分から午後5時15分まで
- 結果公表予定時期
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令和7年3月下旬頃までに市ホームページで公表予定。ただし、意見の件数によって遅れる可能性があります。
- 注意事項
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・電話や口頭でのご意見は、受け付けできません。
・提出いただいたご意見は、類似のご意見とこれに対する市の考え方を取りまとめた上、市のホームページ上でお知らせします。ご意見を提出された方の氏名、住所及び年代は、公表いたしません。
・ 提出いただいたご意見に対しての個別の回答はいたしかねますので、あらかじめご了承ください。 - 実施責任者
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教育部教育総務課長
公表資料
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沼田市新たな学校づくり実施計画(案)【本編】 (PDF 9.8MB)
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沼田市新たな学校づくり実施計画(案)【概要版】 (PDF 1019.4KB)
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通学区域の見直しに伴う経過措置(柳町・材木町の児童) (PDF 324.6KB)
意見書様式
沼田市市民意見提出手続結果
- 意見等の受付件数
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提出者数:7人
提出方法:フォーム入力5人、郵送1人、電子メール1人
意見の概要と沼田市の考え
提出いただいたご意見は、要約しています。また、類似のご意見は、まとめさせていただきました。
【主な内容】
- 沼田中学校、沼田南中学校、沼田西中学校、沼田東中学校の統合に関すること 12件
- 池田小学校と池田中学校に関すること 1件
- 通学に関すること 1件
- 教育に関すること 4件
- 統合の時期に関すること 2件
1.沼田中学校、沼田南中学校、沼田西中学校、沼田東中学校の統合に関すること
昔のように沼中がマンモス校になるのは避けてほしいと考えています。
《沼田市の考え》
4校を統合した場合、令和12年度では、18学級(各学年6学級)、令和18年度では、13学級(1年生-4学級、2年生-4学級、3年生-5学級)となることが見込まれます。国では、12学級から18学級を適正な学校規模と示しており、統合後の沼田中学校は、適正規模であると認識しております。
沼田中学校の増設工事に多額の工事費をかけてまで、また地域の多くの反対を押し切ってまで実施する必要があるのでしょうか。10年後に現在よりも生徒数が減り、工事が無駄になるのではないかという意見があります。
まず、沼中と東中、南中と西中がそれぞれ統合し、その後、統合が必要な場合に沼中に統合する二段階での計画が良いと思います。
《沼田市の考え》
実施計画(案)は、学校施設老朽化の現状から、施設を安全に維持し、子供たちの教育環境をより良いものにしようとするものでもあります。沼田南中学校は、建築後約40年が経過しており、統合予定の令和12年度以降も学校施設として維持するためには、大規模な長寿命化改修工事を行う必要があり、多額の経費が見込まれます。沼田中学校への統合では、普通教室の増築等を計画しておりますが、長寿命化改修より少ない経費で工事が可能と考えております。
中学校については、通学時間や距離等を考慮した適正配置により統合を計画しております。何卒ご理解をお願いいたします。
保護者の代表、地域コミュニティの代表などが参画し計画したとありますが、地域住民には相談がなかったです。どのような立場の人が地域の人たちにどのように相談したのでしょうか。
《沼田市の考え》
保護者の代表、区長会の代表、校長経験者や教育関係団体の代表など有識者をメンバーとする審議会から適正規模(1学年2学級以上が望ましい)及び適正配置(通学時間は、おおむね45分以内が望ましい)などの基本的な考え方について答申書を提出いただきました。学校統合に係る具体的な実施計画については、その答申内容をもとに基本方針を作成、説明会の実施後、今回お示しした実施計画(案)にまとめたものであります。
新町地区からの通学路は坂道が多く、徒歩では1時間以上かかり、自転車通学も危険です。適正配置の観点から、45分以内の通学は徒歩では不可能です。スクールバスや交通費補助を検討とありますが、10年先、20年先の沼田市の財政を考えれば難しいのではないでしょうか。
《沼田市の考え》
沼田市立小中学校適正規模・適正配置基本方針では、おおむね45分以内の通学が望ましいとしておりますので、学校統合の枠組みが決定したところで、スクールバス等の検討を進めたいと考えております。また、ご指摘のとおり沼田市の財政状況、さらに今後は、運転手の確保等の課題があることは認識しておりますが、効率的な財政運営のもと登下校時の安全確保に取り組んでまいります。
利南地区(西)エリアは、沼田南中学校と共に発展し移住者も増えてきました。昭和62年沼田南中学校開校時に利南地区(西)の世帯数と現在の世帯数を比較し、近隣に中学校がある地域がどれだけ発展するかを考えるべきです。今回の統合で、子育て世帯が移住しなくなり、過疎化に大きな影響を与えるのでないかと懸念しています。
《沼田市の考え》
ご意見のとおり中学校の存在が地域の世帯数に影響を与える可能性は否定できませんが、4校の統合によって、子供たちにとって良い教育環境が確保できるよう、学校施設の充実や安全な通学方法等について検討してまいります。
市の財政が厳しいことは承知していますが、この統廃合によりどれだけのイニシャルコストとランニングコストが掛かるのでしょうか。各統合案件の予算の開示が必要であり、それが重要な判断の基準なので、市民も知るべきであると思います。
《沼田市の考え》
主なイニシャルコストとして校舎の増築や移転費用、スクールバスの購入費等、また、ランニングコストとして老朽化の進んだ学校施設の長寿命化改修費が挙げられますが、学校施設数が減少することでランニングコストの減額が期待できると考えております。施設の工事関連経費については、実施計画の決定後に「沼田市学校施設長寿命化計画(改訂版)」によりお示しできるよう準備を進めております。
全国的な人口減少は今後も続き、沼田市も例外ではないと思いますが、一部地域では人口維持や増加もあると思われます。利南地域は、子育て世帯の移住や増加が見込まれるこれからの地域です。現在の出生と生徒数の推移だけで判断するのではなく、当地域の可能性や沼田南中学校の持つ、地域的意義を最大限に考慮する必要があるのではないでしょうか。
《沼田市の考え》
沼田南中学校の地域的意義を最大限に考慮する必要があるというご意見ですが、4校の統合によって、子供たちにとってより良い教育環境が確保できるよう、学校施設の充実や安全な通学方法等について検討してまいります。
県外で働く子や孫が子育て世代となった時に戻ってくるためには、近隣に小中学校があることが必要です。近隣に小中学校があることは移住に関して一番重要な要素です。
《沼田市の考え》
移住においては、仕事、住まい、地域、自然環境、生活環境などのほか、教育についても重要な要素であると考えております。学校の配置については、通学方法などを工夫し、子供にとって魅力的な学校環境を構築していきたいと考えております。
沼田市の今後の財政の問題でこの統廃合を行うのであれば、小中学校の統廃合は最後の砦であり、予算をかけて合理化すべきことが他にも数多くあるのではないでしょうか。
《沼田市の考え》
実施計画(案)は、本市の財政問題を解消することを第一の目的に策定するものではありません。
統合による効率的な財政運営を図ることにより、子供たちにとってより良い教育環境を整えていけるものと考えております。
この統廃合計画は局所的な人口減少を加速させ、地域コミュニティを崩す要素があるように思います。
《沼田市の考え》
小学校については、地域コミュニティの拠点として、地域とともに子供を育てる教育活動の展開を目指し、原則、各地区に1校を配置する方針です。現在、沼田市では、全校でコミュニティ・スクールのしくみを生かした学校づくりに取り組んでおりますので、今後は、さらに活動の充実を図り、地域と学校の連携・協働を進めていきたいと考えています。
移住、定住施策、少子高齢化対策に万策尽きた末での学校統廃合と理解すればよいのでしょうか。
《沼田市の考え》
この実施計画(案)は、沼田市の子供たちが未来への可能性を広げられるよう、成長段階に応じたより良い学校環境の整備を目指して策定するものであります。
小規模校には、教育上の利点があるので、沼田南中学校を小規模校として残して欲しいです。子供たちの意見は聞いたのでしょうか。
《沼田市の考え》
小規模ならではの教育上の利点もありますが、中学校では、その成長段階から複数学級となる学校規模を適正規模として統合することを計画しています。
なお、令和5年度に小学校5・6年生、中学校1・2年生に対して、学校再編に関するアンケートを実施いたしました。
2.池田小学校と池田中学校に関すること
池田地区は、教育委員会の当初の案のとおり、池田小学校を小規模特認校とし、中学校は、小規模ではできなかった集団での教育や集団に溶け込む自分を育てること(部活動)などを考えて沼田中学校へ就学することを望みます。また、池田地区の人達は、沼田中学校へ行く方が交通の便が良い。池田地区の今後のことを考え、小学校は残した方が良いと思います。
《沼田市の考え》
当初、教育委員会では、小規模特認校として池田小学校を池田地区に残す実施計画(素案)をお示し、説明会を実施しました。
池田地区に関する素案については、反対意見が多く寄せられたことから、改めて、地域の皆様の意見を集約し、検討をした結果、素案を変更し、池田小学校と薄根小学校、池田中学校と薄根中学校を統合する実施計画(案)としたものです。
3.通学に関すること
小中学校統合の実施計画について、おおむね賛成の意見です。
スクールバスの運用の基準は、小学校が4km、中学校が6km以内とありますが、弾力的に対応していただきたいと思います。
《沼田市の考え》
国においては、小学校はおおむね4km以内、中学校は6km以内の通学距離が望ましいとされております。
スクールバスの通学基準を考えるに当たっては、この基準を参考としながらも、単に距離だけを基準にするのでなく、沼田市特有の高低差のある地形や安全性を考慮しながら、子供たちの安全・安心を第一に検討してまいります。
4.教育に関すること
1学年2クラス以上が望ましいとされていることについて、根拠を示していただきたい。
《沼田市の考え》
望ましい学級数については、令和6年4月に設置された「沼田市教育機関の適正配置及び設置に関する審議会」において、保護者代表、区長代表、学識経験者等の地域住民の方々によって協議されました。
審議会においては、複数学級がある学校と小規模な学校のそれぞれに長所と短所があることを認識した上で、各委員の経験や立場から議論を重ねた結果、「クラス替えは重要である」「高校進学を見据え一定の集団規模が必要ではないか」「小規模な集団では、クラブ活動、各種行事や体育授業での集団競技等で活動範囲が限られてしまう」等の理由から、1学年2学級以上が望ましいとされたところであります。
学校規模や学級規模が大きくなることにより不登校やいじめの増加が心配されますが、検討や対策はあるのでしょうか。
《沼田市の考え》
不登校の解消やいじめの防止等については、学校規模を問わず、学校、家庭、地域、関係機関で協力しながら対応することが必要です。
実施計画(案)の裏表紙に記載のとおり、「地域と家庭と学校がみんなで一緒に丁寧に寄り添っていく」「子供たちが新しい出会いを前向きに捉えていけるよう、共に力を合わせ、学びの場をつくっていく」という考えをもって、各方面と連携・協働した支援をより強化していきたいと考えています。
これからの教育の流れは、「主体的で、個別的な教育」であり、沼田市の学校の規模が縮小していくのはむしろ、「子どもにとってより良い教育」へと変わるチャンスと捉えることもでき、統廃合はむしろ、このままの教育を続けやすいような学校システムを維持し、「このままの教育のまま変わらない」ことの象徴のように思えますが、いかがでしょうか。
《沼田市の考え》
実施計画(案)では、小学校は原則として小規模校でも地域に残し、中学校は適正配置に配慮しつつ原則統廃合としております。これは、「変化の激しい社会に対応できる力」「多様性を尊重し、協働する力」を育成する上で、成長段階を考慮したものであります。
小規模校、適正規模校に関わらず主体的な学びや個別最適な学びの実現は、重要な視点であると認識しております。
中学校の統合では、通学時間が長くなるため学力向上に影響が生じるのではないでしょうか。今回の統廃合が学力向上に何のメリットがあるのでしょうか。統廃合前の各エリアの学力の分析も検討事項に入っているのでしょうか。
《沼田市の考え》
小中学校においては、基本的な知識・技能の習得を図ることに加え、これからの社会を生き抜くための力を身につけることが重要であり、成長段階を考慮すると、中学校では一定の集団規模が必要であり、生徒の社会性や人間性が育まれるメリットも十分にあると考えております。
5.統合の時期に関すること
この統廃合案は最終的に市議会での議決で決定となるようですが、一括した案として議決をするのでしょうか。
《沼田市の考え》
地方自治法第222条では、「条例その他議会の議決を要すべき案件があらたに予算を伴うこととなるものであるときは、必要な予算上の措置が適確に講ぜられる見込みが得られるまでの間は、これを議会に提出してはならない」とされております。
このことから、統合等に必要な予算(移転や施設改修等に要する費用)に併せ、学校統合に関係する条例等の議決を求める予定です。統合等の時期によって予算が必要となる年度は異なりますので、市内全小中学校の統合を一括した議案として議会に提出する予定はありません。
今回のパブリックコメントを知らない人がほとんどだと思われ、多くの人がこの計画に関して理解をしていないと思います。地域住民の合意を十分に得ているとは言えないので、地域住民の意見も聞き、時間を十分にかけて議論すべきだと思います。
パブリックコメントでは周知できないので、回覧板によるアンケートを一度実施するのはいかがでしょうか。
《沼田市の考え》
実施計画(案)は、できるだけ多くの住民の皆様のご意見を伺うため、まずは案を作成するための素案をお示ししながら、動画(動画再生回数1,350件以上)での周知や住民向け説明会等の実施により、皆様のご意見を再検討した上で、まとめたものですので、今後のアンケート実施は考えておりません。
また、説明会の実施に当たっては、広報ぬまた、沼田市公式SNS、ホームページ、回覧板からの情報発信、未就学児の保護者に対しては保育園や幼稚園等を経由したチラシの配布、小中学生の保護者に対しては学校を通じて連絡するなど、できる限りの周知を行ったところであります。ご理解をいただきますようお願いいたします。
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