三光院十一面観音像
重要文化財(彫刻) 昭和29年3月30日指定
所在地:沼田市柳町392 三光院
見学:催事開催時のみ見学可
ヒノキ材の寄木造りで六臂(ろっぴ)の立像。玉眼(水晶はめ込みの眼)。総高186.5センチ。
昭和52年に解体修理を行い、その際に、首部の内ぐりの部分に墨書銘がみられた。
十一面観音の彫刻着手は文永7年(1270)9月16日で、彫刻師は快覚。発願者は僧の慶賢で、その志は、すべての人々の現世と後生安穏法界平等の利益を願うためである、との意が記されていた。
伝承によれば、応永13年(1406)に群馬郡国分の村上出羽守なるものが利根に攻め入り、沼田氏の支城の川田・名胡桃両城を略奪した。怒った沼田氏8代景朝は、兵を率いて村上を攻め亡ぼし、この十一面観音像を持ち帰った。
年を経て、真田氏が観音堂を建てて安置し、今に伝えられた。
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