太刀　銘備州長船基光

重要文化財（工芸品）　昭和34年8月5日指定

所在地：沼田市下之町　個人
見学：基本的に見学不可

銘は備州長船基光（びしゅうおさふねもとみつ）。
地鉄は板目に柾（まさ）がかりで、映りは顕著でない。刃文は丁字乱れに足が入り、鋩子（ぼうし）は乱れ込んでいる。茎（なかご）は摺上げ。質実な作で、紀州徳川家に伝来していた名刀である。長さ75センチ。

基光は南北朝時代に活躍した刀工で、正宗十哲の一人である兼光の門人である。この兼光の一門は、備前伝に相州伝を加味した作風である。