薪ストーブの使用について
薪ストーブは、環境に優しい暖房器具として注目されています。しかしその一方で、煙突から出る煙やにおいがご近所とのトラブルの原因となる可能性があります。
現在、薪ストーブの使用を規制する法律や条例などはありません。このようなトラブルは、当事者同士で解決していくこととなります。
今後、新たに設置予定の方、既に使用している方には、次の点にご注意いただき、快適な環境作りと良好な近隣関係にご配慮をお願いいたします。
薪ストーブの設置を検討している方へ
(1)設置場所は専門家や販売業者等と一緒に、慎重に検討しましょう
お住いの地域で、使用時期の風向きを調べ、煙の流れる方向を把握しましょう。
近隣の窓やベランダに煙やすすが向かうような煙突の設置は避けましょう。
薪ストーブ販売業者に相談し、慎重に検討しましょう。
(2)煙突は可能な限りまっすぐ、高く施工しましょう
煙突内で煙が滞って冷えてしまうと、すすなどの付着物が増えてしまいます。
煙が横に流れる部分を極力少なくして、できれば屋根を貫通させるなど、煙が熱いうちに排気できる構造にするように心掛けましょう。
排気の温度を高温に保ち、煙突を高くすることで、煙がスムーズに上昇して排気できます。
ただし、高層建築物付近や階段状の住宅地に設置する場合は、高い位置で排気したつもりでも、思わぬ苦情を招くこともあります。
(3)ご近所にあらかじめ説明をして、理解をいただく工夫をしましょう
設置の際はあらかじめご近所に説明し、ご理解をいただくよう心掛けてください。
事前にお話しすることで、後のトラブルを防ぐことに繋がります。
既に薪ストーブの設置、使用している方へ
(1)点火する時間を再検討しましょう
性能の良い薪ストーブを設置しても、薪ストーブの性質上、本体と煙突が冷えている時は煙やすすが発生しやすくなります。
窓を開ける時間や洗濯物を干す時間等と重ならないようにするなど、ご近所の迷惑にならないよう配慮しましょう。
(2)煙突の清掃は定期的に行いましょう
すすは風により飛散します。
煙突が隣家から離れていても、住宅の構造によっては、屋根伝いにすすが飛んでいく可能性があります。
煙突まわりの構造の確認や専門家による定期的な点検と清掃を行うことですすの飛散を防ぎ、煙道火災予防にもなります。
(3)よく乾いた無垢の燃料を使いましょう。
乾燥が不十分な薪を燃やすと、煙やにおいが出やすくなります。
しっかり乾燥させた薪を使いましょう。
木の種類もすすやタールの発生状況に密接な関係があります。
薪ストーブの適正使用と周囲への配慮を!
柔らかい暖かさや心地よい雰囲気が魅力の薪ストーブや暖炉ですが、快適かつ安全に使用し続けていくには、使用者の知識と努力が必要不可欠です。
構造上、煙とすすが発生することは間違いなく、ご近所への配慮は特に大切です。
定期的に近隣の方々に様子を伺い、周囲の状況と環境に気を配りましょう。
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このページに関するお問い合わせ
市民部 環境課 環境保全係
〒378-8501 群馬県沼田市下之町888番地
電話:0278-23-2111(代表) ファクス:0278-24-5179
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