勝軍地蔵と厨子
重要文化財(建造物及び工芸品) 昭和52年5月30日指定
所在地:沼田市下川田町2550 東禅寺 (川場村 吉祥寺へ一時所在変更:平成27年~29年)
見学:所有者の承諾あれば見学可
東禅寺の勝軍地蔵には次のような伝承がある。
徳川家康が天正12年(1584)に長久手で豊臣秀吉と戦い危地に陥った際に、近臣の土岐定政が家康の命で祈願をこめていた愛宕尊の霊験で家康は勝利を得た。家康は戦場跡に残っていた石像を愛宕尊の化身と尊崇して、以来、定政に背負わせて出陣した。天正18年(1590)に家康が関東に封ぜられた際に、定政はこの石像(高さ16センチ)を与えられ守谷(茨城県守谷市)1万石の大名となった。
以後、土岐氏は領地を摂津国高槻(大阪府)・下総国(千葉県)相馬郡・出羽国(山形県)上山・駿河国田中(静岡県藤枝市)と移された。老中職の頼稔が寛保2年(1742)に沼田藩主となり代々祭祀を続けてきた。
厨子は本尊愛宕尊を安置するため、寛政元年(1789)に造られた宮殿形である。総丈241センチ。
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