伏原殿の染筆
重要文化財 昭和53年3月24日指定
所在地:沼田市下之町888
見学:基本的に見学不可
寛政三奇人の一人、高山彦九郎正之が天明5年(1785)に利根町大原の金子重右衛門照泰のもとを訪ねた際に持参したものである。
伏原殿とは、伏原宣條(ふせはらのぶえだ)(1719から1792)のことで、号は「佩蘭」と言い桃園天皇の侍読や明経博士などを勤めた人物であった。
本文は「孝子不匱 永錫尓類」(こうしつきず ながくなんじにるいをたまう)「世継ぎが尽きることなく、末永い幸いがあろう」という意で『詩経』大雅 生民之什 「既酔」の一節である。
伏原殿の呼称は、清原氏の伏原家という意であり、伏原家は、清原氏より分かれた舟橋家の分家であった。署名は「清宣條書」とある。参考資料として、高山彦九郎が著した日記『北上旅中日記』、金子照泰が著した『金子家家伝秘録』がある。
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