義民山口六郎右衛門の墓
史跡 昭和35年5月20日指定
所在地:沼田市利根町老神520
見学:通常見学可
宝篋印塔を形式化した江戸中期の墓で、中以上の家柄を示している(六郎右衛門は老神の名主であった)。
沼田城主真田伊賀守の重税に苦しむ農民のため、月夜野の杉木茂左衛門が直訴を行い、天和元年(1681)真田氏は改易、封土没収となった。しかしその後も税は軽くならず、耐えかねた山口六郎右衛門と大原の青木半左衛門ら、利根郡・吾妻郡の農民が天和3年(1683)、連名で上訴を行った。幕府は上訴を受け、前橋藩に命じて検地を実施(貞享検地)、税は軽くなった。しかし訴えの代表であった六郎右衛門は強訴の罪科により死罪となり、青木半左衛門は勢多郡津久田村に逃亡して助かったという。
元禄13年(1700)に土地の有志が首と遺品の下げ渡しを願い出て許可され、現在地に埋葬された。
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